薬剤師国家試験というと、
「成績優秀な人だけが受かる試験」
「頭がいい人だけが突破できる関門」
というイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、実際の現場で見てきた限り、国家試験に受かる人の大半は“普通の学生”です。
特別に頭が良かったわけでも、常に学年上位だったわけでもありません。
では、なぜその人たちは受かる側に回れたのでしょうか。
そこには再現可能な思考と行動の共通点があります。
この記事では、
「国家試験に受かる人に共通する特徴」を、精神論ではなく構造的に解説します。
※ 先に
👉薬剤師国家試験の真実|落ちる人と受かる人の決定的な違い
も読むことで、合否の分岐点がより明確になります。
目次
受かる人は「完璧主義」を捨てている
国家試験に受かる人ほど、意外なほど割り切りが上手です。
- 全範囲を100%理解しようとしない
- 出題頻度が低い論点は深追いしない
- 「ここは落としてもいい」と決めている
一方で落ちる人ほど、
- 全部理解しないと不安
- 苦手分野を延々といじる
- 勉強が進んでいる“気分”だけが残る
という状態に陥りがちです。
国家試験は満点を取る試験ではありません。
合格点を超えるために、どこを取り、どこを捨てるか。
この判断ができるかどうかが最初の分岐点です。
別記事で「苦手を放置するな」みたいなことを言っていますが、これは科目全体の話です。
特定の科目のこの分野は時間かけても理解できなそうだし、国試出題率も低いから後回しにしようという勉強する上での立ち回り方的に完璧主義を捨てるということですね。
勉強時間より「勉強の型」が決まっている
受かる人の多くは、
「1日◯時間勉強した」とはあまり言いません。
代わりに、次のような型を持っています。
- インプットしたら必ずアウトプットする
- 問題を解いたら「なぜ間違えたか」を言語化する
- 参考書や問題集を増やさない
勉強時間そのものは平均的でも、
やっている内容が毎日ほぼ同じなのが特徴です。
逆に落ちる人は、
- 日によって勉強内容がバラバラ
- 新しい教材に手を出し続ける
- 勉強した“量”だけが増えていく
という状態になりやすい傾向があります。
国家試験では、継続可能な型を早く作った人が強いです。
私のやり方紹介しますと、ある章を勉強して、章末問題を解く。
そのあと、間違えた問題や迷った問題、理解が怪しい範囲を再確認。
その後参考書を閉じ、白紙に確認した内容をイメージしながら書きなぐる。
私にはこの方法が合っており、常にコピー用紙を用意して勉強していました。
おすすめの参考書は薬学生お馴染みの「薬ゼミ青本シリーズ」です。
他社の参考書も数多く出版されていますが、正直青本一式持っていれば国家試験は十分突破できます。
青本を理解できていないのにほかの参考書に手を出すと勉強の効率が落ちるためおすすめしません。
ほかの参考書に手を出すのは青本を丸暗記できた時くらいにしておきましょう。
模試を「判定」ではなく「分析」に使っている
受かる人は、模試の偏差値や判定に一喜一憂しません。
見るのは主に次の点です。
- どの分野で落としたか
- ケアレスミスか、理解不足か
- 次に同じミスをする可能性があるか
つまり模試は、
合否を占うものではなく、勉強の修正ツールとして使われています。
一方で落ちる人ほど、
- 判定だけを見て安心・絶望する
- 成績表を見返さない
- 「次は頑張ろう」で終わる
という使い方になりがちです。
模試は「受けた後」が本番です。
薬ゼミ統一模試はレポートとして結果が返ってきます。
得点や学年順位以外にも全国平均や全国順位などほかの大学の学生との比較もある程度できます。
自分の苦手ポイントについてのコメントが入っていたりもするので、しっかりと結果を確認し、次の模試・国家試験までの勉強計画を建てる参考にすべきです。
▶ 今の自分の点数帯が分からない人へ
→ 薬ゼミ統一模試で何点なら合格できるのか【辛口判定】
周囲との距離感がちょうどいい
受かる人は、情報との付き合い方が非常に冷静です。
- 周囲の噂に振り回されない
- SNSの不安情報を見すぎない
- かといって完全に遮断もしない
「必要な情報だけを取る」という距離感を、無意識に取れています。
逆に落ちる人は、
- 他人の進捗が気になりすぎる
- 不安を煽る情報を集めてしまう
- 焦り → 勉強効率低下
という悪循環に陥りやすくなります。
国家試験は他人との競争ではなく、自分の管理能力の試験です。
友人の青本の進捗状況などが気になることがあるかもしれません。
ですが、青本の進捗状況と成績は必ずしもリンクしません。
何周も繰り返すのが向いている人、じっくり一周するのが向いている人など適した勉強スタイルは十人十色なので、他人のやり方に一喜一憂しないことが重要です。
また、去年は例年と比べて簡単だったから今年は難しくなるとかその逆も然りで、難易度の予想なども何の意味もありませんので、SNSなどでそのような情報に踊らされないように気を付けましょう。
生活リズムを「本番基準」で作っている
受かる人は、勉強だけでなく生活も含めて試験対策をしています。
- 起床・就寝時間を固定
- 朝から頭が動く状態を作る
- 体調管理を軽視しない
特に試験直前期になると、
「夜遅くまで追い込む」よりも
本番の時間帯で最大パフォーマンスを出すことを優先します。
国家試験は一発勝負です。
本番で再現できない勉強は、意味がありません。
国家試験は2日間の長丁場。
受験会場が遠方の場合は前泊して臨む必要があります。
ただでさえ慣れない環境でパフォーマンスを出すのは大変なのに、体調が悪いなどは言語道断です。
どんなに気を付けていても風邪をひくことはありますし、当日体調を崩している人を悪く言うつもりはありません。
ただ、体調管理は勉強と同じくらい大切であり、試験前に睡眠時間を削るような愚かなことはしないようにしましょう。
受かる人は「自分が危険かどうか」を早めに認めている
意外かもしれませんが、
受かる人ほど自分を過信していません。
- 「このままだと危ないかも」と早めに認める
- 危険サインを無視しない
- プライドより合格を優先する
一方、落ちる人は、
- 「本番で何とかなる」
- 「周りもできていない」
と自分を安心させてしまい、修正が遅れます。
国家試験では、
危機感を持てた人の方が結果的に安全です。
国家試験に受かる人の共通点まとめ
ここまでを整理すると、
受かる人に共通しているのは次の点です。
- 完璧を目指さない
- 勉強の型が決まっている
- 模試を分析に使う
- 情報との距離感が冷静
- 生活リズムを含めて対策している
- 自分の危険度を正しく評価できる
どれも、才能ではなく設計の問題です。
まとめ|国家試験は「受かる側」を選べる
薬剤師国家試験は、
向き不向きで決まる試験ではありません。
ただし、
やり方の合う・合わないは確実に存在します。
もし今、
- 勉強しているのに不安が消えない
- 成績が伸び悩んでいる
- 何が悪いのか分からない
と感じているなら、
それは努力不足ではなく設計ミスかもしれません。
ぜひあわせて、
👉「薬剤師国家試験に落ちる人の特徴【学業面】」
も確認してみてください。
自分がどちら側に近いのかが、
かなりはっきり見えてくるはずです。