薬学部

「薬剤師国家試験の勉強法|現役薬剤師が実践したシンプルな3つの方法」

「国試の勉強、何か特別なことをしないといけないのかな」

薬学部6年生になると、こういう不安に駆られることがあると思います。周りが難しそうな参考書を積み上げていたり、「この勉強法が最強」みたいな情報がSNSに溢れていたりして、何が正解かわからなくなる。

結論から言います。私は特別なことを何もしていませんでした。

今振り返ってみると、自分がやっていたのは「効率を意識したら自然とたどり着いた」勉強法に過ぎません。難しい理論も、高価な教材も、特別なツールも使っていない。それでも合格できました。

この記事では、私が実際にやっていた勉強法をそのまま紹介します。再現性は高いと思っています。




著者アイコン

ひろぽん|現役薬剤師(企業DI担当)

大学病院で薬剤師として8年勤務後、企業薬剤師へ転職。薬剤師国家試験は現役合格。大学時代全国模試学年5位以内、全国上位10%。薬学部・国試・キャリアに関する情報を発信中。

この記事でわかること

  • 現役薬剤師が実際にやっていた国試勉強法の全体像
  • 青ペン・付箋・語呂暗記の具体的な使い方
  • 薬事法規を最後に回していい理由

勉強法① 章末問題から始める→付箋→隙間時間チラ見のサイクル

青本を開いたとき、最初に何をしますか?

おそらく多くの人は「最初のページから読み始める」と思います。でも私は逆でした。まず章末問題を解くところから始めていました。

なぜ問題を先に解くのか

理由はシンプルです。先に問題を解くと、「自分が何をわかっていて、何がわかっていないか」が一目でわかるからです。

全部わかっている章なら、読み込みに時間をかける必要はない。逆に、問題を見てもさっぱりわからない章は、じっくり読む必要がある。最初に問題を解くことで、勉強の優先順位が自動的に決まります。

💡 ポイント

これは教育心理学でいう「テスト効果」に近い考え方です。インプットより先にアウトプットを試みると記憶の定着が良くなるとされています。当時は何も意識していませんでしたが、効率を考えたら自然とそこに行き着いていました。

付箋と隙間時間チラ見

章末問題を解いた後、章を読み進めていきます。このときに読んでもわからないところ、理解しきれないところに付箋を貼っていました。

付箋が貼ってあるページは、その後も繰り返しチラ見します。電車の中、食事の前後、ちょっとした隙間時間に開いて眺めるだけ。最初は「なんとなく見た」程度でも、繰り返すうちに自然と頭に入ってくるものです。

「わかるまで繰り返す」がポイントで、わかったと思ったら付箋を外す。最終的に付箋がゼロになったとき、その章はほぼ仕上がっています。

📌 勉強法①のまとめ

  • 章末問題を先に解いて「わからない箇所」を把握する
  • 章を読み進めながらわからないところに付箋を貼る
  • 付箋箇所は隙間時間にチラ見→理解できたら付箋を外す

勉強法② 青ペンで関係性の図を速筆してインプット

「青いペンで書くと記憶に残りやすい」という話を聞いたことがある人は多いと思います。私もそれは取り入れていましたが、ただ書き写すのではなく、関係性の図を描くことにこだわっていました。

図を描く目的

章を読み進めながら、重要な概念や薬の作用機序などが出てきたとき、その「つながり」を図にして紙に書き出します。

たとえば「Aという受容体にBという薬が作用してCという効果が出る、でもDという条件のときはEになる」という内容を、文章のまま覚えようとするとすごく大変です。でも図にしてしまえば、一枚の絵として頭に入ります。

図を描きながら自分に問いかけるのが重要なポイントです。「この図の中で、一番大事なのはどこか?」という意識を持ちながら描く。そうすると、ただ読むより格段に記憶に残ります。

💡 ポイント

丁寧に描く必要はありません。殴り書きで十分。スピードを持って描くことで、逆に本質だけが残ります。きれいなノートを作ることが目的ではなく、頭に入れることが目的なので。

勉強法③ 語呂暗記は「借りる・選ぶ・作る」の3択

どうしても覚えられないもの、理解ではなく純粋に暗記が必要なものに対しては、語呂合わせを使っていました。

ただし、語呂暗記は多用しないのが私のスタンスでした。語呂に頼りすぎると、語呂は覚えたのに意味が頭に入っていないという状態になりやすいからです。本当に困ったときの最終手段として使うのがちょうどいい。

3つの調達方法

① 借りる:薬ゼミの講師が教えてくれる語呂の中から、自分に刺さったものを使う。講師が厳選しているだけあって質が高いものが多いです。

② 選ぶ:ネットで検索して出てきた語呂の中から、自分が覚えやすそうなものをチョイスする。同じ内容でも語呂のセンスは人によって合う合わないがあるので、いくつか見て選ぶのがおすすめ。

③ 作る:既存の語呂がどうしても馴染まないときは自分で作る。自分で作った語呂は、作った記憶ごと覚えられるので意外と定着しやすいです。

科目の優先順位 薬事法規は最後でいい

勉強する科目の順番について、一つだけ声を大にして言いたいことがあります。

薬事法規は最後でいい。

私自身、薬事法規は青本の中で唯一読破しなかった科目です。正直に言うと、単純に勉強していないから苦手でした。それでも本番では何とかなりました。

薬事法規を最後に回していい5つの理由

  • 直前に詰め込む方がタイパがいい(暗記メインなので記憶が新鮮なまま本番に臨める)
  • 読んでいて退屈なので、他の科目に疲れたときの気分転換に使える
  • 過去問からの大幅な変更が少なく、過去問暗記でカバーできる
  • 常識で解ける問題が多く、時間をかけても差が生まれにくい
  • 周囲を見ていても法規で沈んだ人がいない(みんなそれなりに苦手でも何とかなる科目)

📝 私の場合

法規が「一番苦手な科目」でした。でもそれは単に勉強していないからだと割り切っていました。勉強していないから苦手なのは当たり前。後ろめたさを感じる必要はまったくありません。

まとめ

改めて整理すると、私がやっていた勉強法はこれだけです。

📌 この記事のまとめ

  • 章末問題から始めて、わからないところだけ重点的に読む
  • 付箋を使って、隙間時間に繰り返し見る
  • 青ペンで関係性の図を速筆してインプットする
  • 語呂暗記は最終手段として「借りる・選ぶ・作る」で対応する
  • 薬事法規は直前まで後回しでいい

特別なことは何もありません。でも、これを地道に続けることが一番の近道だったと今でも思っています。

国試は「どれだけ難しい勉強をしたか」ではなく、「どれだけ基礎を確実に積み上げたか」で決まります。焦らず、自分のペースで積み上げていってください。

ABOUT ME
hiropon
初めまして。ヒロポンです。 新卒から大学病院8年間勤務し、転職して現在は企業薬剤師をしています。 医療や健康についての情報発信をしたいと思いブログを始めました。 定期的に皆さんの健康に寄与する記事を更新しますので、よろしくお願いします。