「個別株はやらなくていい」と言いながら、実は個別株で+130万円の利益を出しています。矛盾していると思うかもしれません。
でもこれが正直な話です。個別株で儲かりました。ただしその主な理由は投資の実力ではなく、1ドル110円台で買い付けた米国株を159円台で売却した為替差益でした。再現性がない。だからインデックス一択という結論に至りました。
この記事では、SBI証券と楽天証券2口座の実データを公開しながら、5年間の投資の軌跡と「個別株不要論」に至った根拠を正直に書きます。
📋 この記事でわかること
- SBI証券・楽天証券2口座の5年間の実績データを全公開
- 個別株で+130万円の利益が出たのに「不要論」に至った理由
- 1ドル110円→159円という円安が個別株評価額に与えた影響の実態
- 旧NISAから新NISAへの移行でインデックス一択にした経緯
- 暴落局面(トランプショック)で何もしなかった結果どうなったか
目次
2口座の役割分担
筆者はSBI証券と楽天証券の2口座を使い分けています。それぞれの役割は明確に分かれています。
| 口座 | 主な用途 | 現在の状況 |
|---|---|---|
| SBI証券 | 新NISA(インデックス積み立てメイン) | 月30万円・年360万円の積み立て継続中 |
| 楽天証券 | 旧NISA(米国個別株)+特定口座(過去の投信) | 入金・積み立て停止。配当金と値動きのみ |
2口座の合計残高に、銀行預金・仮想通貨を加えた個人資産の合計が2,300万円超です。以下、それぞれの実績を開示します。
SBI証券の実績|新NISAで評価損益+253万円(+28.43%)
SBI証券は2022年7月から使い始め、現在は新NISAのメイン口座として月30万円の積み立てを継続しています。
2026年4月25日時点の残高は1,144万円、評価損益+253万円(+28.43%)です。
📊 SBI証券・資産推移グラフ(2022年7月〜2026年5月)
2022年から2026年にかけて右肩上がりで推移。2025年4月のトランプショックによる一時的な急落後、V字回復して過去最高水準を更新しています。
グラフを見ると2025年1月前後に大きな段差があります。これは新NISAの月15万円→月30万円への増額によるものです。また2025年4月にはトランプ政権の関税措置による急落が見られますが、売らずに保有を続けた結果、その後のV字回復の恩恵をそのまま受けられました。
💬 SBI証券の評価損益+28%の内訳
新NISAの積み立て開始が2024年1月で、2026年4月時点で約2年3ヶ月が経過しています。年利換算では約12%前後になります。これは相場環境に恵まれた面が大きく、今後も同水準が続く保証はありません。ただし「積み立てを止めなかった」という行動の結果であることは確かです。
楽天証券の実績|個別株で+130万円が出た理由と限界
楽天証券は投資開始当初(2021年)からのメイン口座で、米国高配当個別株と旧NISAを中心に運用してきました。現在は入金・積み立てを停止しており、保有中の個別株からの配当金入金と値動きのみで残高が動いています。
2021〜2026年の年別推移
| 年 | 資産総額 | うち外国株式 | うち投資信託 | 主なできごと |
|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 334万円 | 149万円 | 75万円 | 個別株・投信の積み立て開始 |
| 2022年 | 468万円 | 291万円 | 36万円 | 個別株が増加・円安の恩恵 |
| 2023年 | 633万円 | 379万円 | 197万円 | 特定口座でも投信積み立て並行 |
| 2024年 | 820万円 | 467万円 | 264万円 | 旧NISA期限接近・一部売却開始 |
| 2025年 | 734万円 | 315万円 | 386万円 | 旧NISA売却加速・新NISA種銭へ転換 |
| 2026年(4月) | 673万円 | 244万円 | 403万円 | 入金停止・配当のみ受取中 |
個別株で+130万円が出た本当の理由
旧NISAで保有していた米国高配当個別株を売却した際、+130万円のキャピタルゲインが出ました。一見すると「個別株は儲かる」という話に見えます。しかし冷静に分析すると、これは投資の実力ではありません。
+130万円の利益は「運」だった
買い付け時の為替レート:1ドル約110円台。売却時の為替レート:1ドル約159円台。為替差だけで約44%のプラス要因が働いていました。株価の上昇に加え、この円安効果が重なった結果が+130万円です。1ドル110円のまま推移していた場合、利益は大幅に小さくなっていたはずです。
「円安がここまで進む」ことを予測して買い付けていたわけではありません。たまたま円安が進んだ時期と、旧NISAの非課税期間の終了タイミングが重なっただけです。この利益を「個別株投資の成果」と捉えて今後も続けることは、再現性のない判断になります。
旧NISAから新NISAへの移行という判断
旧一般NISAは非課税保有期間が5年間です。2021年に買い付けた銘柄は2026年に期限を迎えるため、順次売却して新NISAの種銭に充てています。
この移行作業を通じて改めて実感したことがあります。個別株は銘柄ごとに売却のタイミングを考える必要があり、為替・株価・税金・NISA枠の消費という複数の変数を同時に判断しなければなりません。インデックスファンドの積み立てと比べると、管理コストが格段に高い。
結論として、今後新たに個別株を買い付ける予定はありません。残っている個別株は「配当金というご褒美と、必要時に現金化できる外貨資産」という位置づけで保有を継続しますが、新規投資はインデックス一択です。
5年間の投資総合実績|2口座合算
| 項目 | 数字 | 備考 |
|---|---|---|
| 投資開始 | 2021年1月(28歳) | 貯金600万円からスタート |
| SBI証券残高 | 1,144万円(+253万円・+28.4%) | 2026年4月25日時点 |
| 楽天証券残高 | 673万円 | 入金停止・配当のみ |
| 旧NISA個別株売却益 | +130万円 | 為替差益が主因・再現性なし |
| 旧NISA投信売却益 | +32万円 | 一部売却分のみ |
| 個人資産合計 | 2,300万円超 | 2口座+銀行預金+仮想通貨 |
| 投資期間 | 約5年3ヶ月 | 2021年1月〜2026年4月 |
暴落局面での行動|トランプショックで何もしなかった結果
2025年4月、トランプ政権の関税措置発動により世界的な株価急落が起きました。筆者の個人資産は一時1,600万円台まで目減りしました。
このとき筆者がやったことは「何もしない」でした。売却ゼロ。積み立て継続。ただそれだけです。
💬 暴落時に「何もしない」を実行できた理由
退職時点で約1,700万円の資産があり、失業給付も計算済みでした。「3〜6ヶ月は収入ゼロでも生活できる」という根拠のある安心感が、焦って売る行動を防いでくれました。資産形成において「暴落時に売らない」は精神論ではなく、生活防衛資金の確保によって初めて実行できる行動です。
その後、株価はV字回復しました。SBI証券のグラフを見ると、急落後に右肩上がりで回復し、2026年4月時点では過去最高水準を更新しています。売っていれば回復の恩恵を受けられなかった。「何もしない」が正解でした。
暴落時のマインドセットについては別記事で詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。
個別株不要論|儲かっても「不要」と言える理由
個別株で+130万円の利益が出ました。結果だけ見れば成功です。それでもなお「個別株は不要」と言える理由を整理します。
- 利益の主因が為替という「運」だった:1ドル110円→159円という円安は、自分の判断でコントロールできるものではありません。同じ戦略を今から実行しても、同じ結果になる保証はゼロです。
- 管理コストが高い:10銘柄の決算確認・配当再投資の判断・売却タイミングの検討・NISA枠との兼ね合い——これらに使った時間と精神的エネルギーは、インデックスの積み立て設定1回で済む作業と比較になりません。
- 米国現地課税で配当が目減りする:米国株の配当には現地で約10%の税金が引かれ、さらに日本での課税も加わります。配当を再投資する場合、投資信託のファンド内再投資と比べて税効率が劣ります。
- インデックスの方が長期実績が安定している:個別株は銘柄選択を誤れば大きく負けます。インデックスは市場全体を買うため、特定企業の業績悪化による壊滅的な損失が起きません。
🏆 個別株不要論の結論
個別株で儲かることはある。ただしその利益が「実力」か「運」かを冷静に判断することが重要です。再現性のない手法に頼り続けることは、長期の資産形成においてリスクになります。忙しい医療従事者にとって、設定後は放置できるインデックス積み立てが最も合理的な選択です。
まとめ|5年間の投資で学んだこと
📝 この記事のまとめ
- SBI証券(新NISA):残高1,144万円・評価損益+253万円(+28.4%)
- 楽天証券(旧NISA・個別株):旧NISA個別株売却益+130万円は為替差益が主因
- 個人資産合計2,300万円超は2口座+銀行預金+仮想通貨の合算
- 暴落時に売らなかった結果、V字回復の恩恵を受けられた
- 個別株は儲かる場合もあるが、再現性・管理コスト・税効率の面でインデックスに劣る
- 旧NISAから新NISAへの移行を通じてインデックス一択という結論が確定した
5年間の試行錯誤を経て、結論はシンプルです。優良なインデックスファンドを毎月積み立て、売らずに持ち続ける。この繰り返しが2,300万円という資産を作りました。難しいことは何もありません。