薬学部

数学が苦手でも薬剤師になれる?ストレート卒業&国試合格した私の数学科目攻略法

「高校時代、数学Ⅱ・Bで0点を叩き出した私が、ストレート卒業・国試現役合格できました。」

これは自慢でも冗談でもなく、私のリアルな話です。薬剤師というと理系の最高峰みたいなイメージがありますが、「微分・積分」「ベクトル」が使いこなせないと働けないのでしょうか?答えはノーです。

この記事では、数学が壊滅的に苦手だった私が留年なしでストレート卒業し、薬剤師国家試験に合格したリアルな経緯と、薬学部で本当に必要な数学力を解説します。

⚡ この記事のポイント

  • 高校時代に数学Ⅱ・Bで0点を叩き出した筆者が、ストレート卒業・国試現役合格できた
  • 薬学部入試で数学を回避できる方法(AO・推薦・私立選択)がある
  • 薬学部の授業で必要な数学は「一次関数レベル」がほとんど
  • 国試の計算問題は全体の5%未満。難問は捨てる戦略が有効
  • 数学より化学・生物・暗記力の方が薬学では重要
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ひろぽん|薬剤師(企業DI担当)

大学病院薬剤師8年→現在は医薬品情報(DI)業務に従事。公的資料・ガイドラインを基に情報を精査する業務を担当。大学時代を共にした友人5人全員が国家試験ストレート合格。薬学生・薬剤師向けに現場視点で情報発信。

結論:数学ができなくても薬剤師になれます

🏆 最初に断言します

数学ができなくても薬剤師になれます。私は今でも三角関数・微分積分は全くわかりませんし、ベクトルは意味不明です。それでも国家試験に受かり、大学病院で8年間薬剤師として働き、現在は企業薬剤師をしています。

💡 ポイント

「苦手分野を無理に伸ばす」より「得意分野を尖らせる」方が、受験でも国試でも圧倒的に有利です。ただし、戦略は必要です。その戦略をこれから詳しく解説します。

私の数学スペック(参考に)

どれくらい数学が苦手だったかを、一目で分かるようにまとめました。

時期 状況 結果
中学 二次関数・証明は理解不能。学年50〜60位 / 200人。総合偏差値55前後 数学:苦手
高校 理系なのに学年180位 / 240人。センター数学20〜30点。高校の期末試験で数学Ⅱ・B 0点 壊滅
入試 AO入試で合格。数学試験なし 回避成功
大学 数学は履修せず回避。化学・生物・薬学系科目で学年上位 国試現役合格・ストレート

✏️ 筆者のひとこと

恐らく、あの大学に私より数学ができない人間はいなかったでしょう(笑)。でも薬学は化学と生物がベースなので、苦手な数学を回避しながら得意分野を伸ばしたら、まさかの成績上位になれました。いつの間にか「頭いいキャラ」として定着していたのは今でも謎です。みんなありがとう。

薬学部の受験で「数学をどう乗り越えるか」

数学が苦手な人がまず心配するのは受験ですよね。実は選択肢はいくつかあります。

📘 入試の選択肢

  • 私立薬学部は数Ⅲ不要が多い(数学不要の大学も)|多くの私立薬学部の入試範囲は数Ⅰ・Ⅱ・A・Bまで(東京理科大学など例外あり)
  • AO・推薦なら数学なし|小論文・面接中心で数学不要のケースが多い。私が使った方法
  • 国公立は要注意|国公立は数Ⅲ・C必須が多いので別ルート推奨

AO入試の活用ポイント

  • 内申点3.5以上が条件の大学が多い(私はぎりぎりクリア)
  • 小論文・面接が中心なので、時事ネタ収集と自己分析が鍵
  • 枠は少なく競争率は高いが、数学不要が最大のメリット
  • 1学年3人の枠でしたがまさかの合格!諦めずに出願する価値あり

🎯 受験校選びの鉄則

志望校を選ぶ段階で、入試科目を必ず確認しましょう。英語+化学・生物のみで受験できる大学も存在します。数学が苦手なら入試科目の相性で大学を選ぶのも立派な戦略です。

薬学部の授業で必要な数学力

入試を突破した後に気になるのが「授業についていけるか」ですよね。結論から言うと、薬学部で使う数学は算数〜高1数学程度がほとんどです。

📐 これだけ分かれば大丈夫

y = ax + b(一次関数)レベルが分かれば、薬学部の授業のほとんどは対応できます。

とはいえ、数学的な要素が出てくる科目はいくつかあります。各科目の難易度と攻略法を整理しました。

科目 難易度 必要な数学力 攻略ポイント
統計学 ★★★★★ Log・Ln、標準偏差、正規分布 友人に教えてもらいながら概念理解。論文を読む上で必要なのでここだけは踏ん張る価値あり。筆者は一度落単した。【数学苦手勢の鬼門】
物理薬剤学 ★★★★☆ 物理の公式(エネルギー・波動など) 最初に落単したが、再履修で基礎から真剣に取り組んだら80点。諦めなければ必ず取れる。高校で物理選択をしていればまだましかもしれない。
薬物動態学 ★★★☆☆ 半減期・消失速度の公式 公式暗記+体内での薬の動きのイメージが大切。意味を理解すると覚えやすい。単位を変形することで意外と解けることもある。
製剤学 ★★☆☆☆ 公式に代入するだけ(算数レベル) 公式さえ覚えれば代入するだけ。数学センスより暗記力が問われる科目。

統計学だけは覚悟しよう

LogやLnが出てきた時の絶望感は忘れられません。同級生に「お前、本当に高校の授業受けてたのか!」とツッコまれるほど初耳でした(笑)。でも友人に教えてもらいながらなんとか単位が取れました。ここだけは早めに準備することをおすすめします。

国試の計算問題は捨ててもいいのか?

数学苦手な方のもう一つの懸念が国家試験の計算問題です。私のスタンスはシンプルです。

💡 基本方針:「時には諦めも肝心」

国家試験の全問題に占める計算問題は、5%にも満たない程度です。難易度に関係なく各問題1点なので、難問に時間をかけるより基礎問題を確実に取る方が合理的です。

✅ 取りにいく問題

  • 難易度が低い計算問題|点取り問題なので、しっかり時間を使って確実に取る。捨てるのはもったいない

❌ 捨てる問題

  • 正答率20%以下の難問計算|どうせみんな解けない。時間をかけても正解にたどり着けない可能性が高い。マーク式なので最悪5分の1で当たる

🏆 結論

計算が全部できなくても、ほかの分野でしっかり稼げば合格は十分可能。数学が苦手な私が断言します。

まとめ:数学苦手でも薬剤師は目指せる

フェーズ ポイント
受験 私立は数Ⅲ不要が多く、そもそも数学必須ではない大学も多数あり。AO・推薦なら数学なしで受けられる大学も。入試科目を必ず確認。
大学の授業 薬学部カリキュラムで数学の単位取得は必須要件ではない(卒業できる)。難関は統計学だが基礎から学べば必ず取れる。一次関数が分かれば大体OK。
国家試験 計算問題は全体の5%未満。難問は捨て、簡単な問題を確実に取れば合格できる。
実務 四則演算と比率の計算ができれば現場では困らない。微積分・ベクトルは一切不要。臨床研究する人は統計学が必要。

📌 数学よりも大切なもの

薬学部では化学・生物の知識と暗記力の方がはるかに重要です。数学が苦手なことで薬剤師の夢を諦める必要は一切ありません。

私自身がその証拠です。高校時代数学Ⅱ・Bで0点を取った人間が、大学病院で8年間、その後企業薬剤師として働いています。薬学部を目指しているあなたの背中を少しでも押せたなら、この記事を書いた意味があります。

よくある質問(FAQ)

Q. 薬学部の入試に数学は必須ですか?

大学によって異なります。多くの私立薬学部は数Ⅰ・Ⅱ・A・Bまでで数Ⅲは不要です。またAO入試や推薦入試では数学試験がない大学も多くあります。数学が苦手な場合は、入試科目を必ず確認した上で受験校を選ぶことが重要です。

Q. 薬学部に入ってから数学の授業はありますか?

大学によって履修の有無は異なりますが、必須でない場合も多いです。授業で数学的な要素が出てくるのは主に統計学・物理薬剤学・薬物動態学・製剤学です。ただし大半は一次関数レベルの計算で対応でき、本格的な微積分やベクトルが必要な場面はほぼありません。

Q. 薬剤師として働き始めたら数学は必要ですか?

日常業務では四則演算と比率の計算ができれば問題ありません。微積分やベクトルが必要な場面は実務ではほぼないです。臨床研究に携わる場合は統計学の知識が役立ちますが、それも数学というより概念の理解が中心です。

Q. 薬剤師国家試験の計算問題は難しいですか?

全体の5%未満と少ないです。難易度の低い計算問題は確実に取りにいき、正答率20%以下の難問は思い切って捨てる戦略が有効です。計算が苦手でも薬理・病態・実務などの暗記系科目でカバーすれば合格は十分可能です。

Q. 数学より薬学部で重要な科目は何ですか?

化学と生物です。薬学は有機化学・生化学・微生物学がベースになっており、数学の得意・不得意より化学と生物の理解力と暗記力の方が成績に直結します。高校時代から化学・生物を重点的に鍛えておくと薬学部での学習がスムーズになります。

薬学部ってどんなところ?

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ABOUT ME
hiropon
ヒロポンです。 新卒から大学病院で8年間勤務し、北海道移住➤転職して現在は企業薬剤師をしています。FIREを目指して資産形成をしており、世帯資産3700万円を突破。 転職や薬学部での経験、資産運用の経験を活かして薬剤師のキャリア・国家試験対策・資産形成に関する情報発信をしています!