📘 薬学部を目指す前に、まず全体像を把握してください
薬学部は6年間という長い専門課程です。
留年率・学費・勉強量・実習・国試・就職まで、
進学前に知っておくべき「現実」をこの記事で整理しています。
👉 気になる章から読み進めてください
目次
はじめに:薬学部の本当の姿、知っていますか?
薬学部は「国家資格を取れる安定した進路」として人気がありますが、
その裏側には 6年間という長丁場・高い学費・重い勉強量・深刻な留年率 など、進学前には見えにくい現実が存在します。
私は大学病院で8年間働き、今は医薬品卸で薬剤師として勤務する中で、
薬学部卒業生・薬剤師のリアルを数多く見てきました。
この記事では、薬学部を目指す高校生、大学生活に不安のある薬学部生、
そして保護者の方に向けて——
薬学部6年間のリアルを、留年率から学費、実習、国試、就職までフル解説します。
薬学部に進む前に知るべき「現実」
薬学部は“6年制の超長距離レース”
薬学部は4年制ではありません。
医師・歯科医と同じ 6年制 であり、大学生活というよりは「6年間の専門職養成課程」です。
- 勉強量は理工系と同等かそれ以上
- 1年時点から必修だらけ
- 授業・実験・実習・試験の連続
- バイト・サークルに時間を割きにくい
「大学デビューのように遊ぶ4年間」を想像すると痛い目を見ます。
学費は私立で6年間1200〜1500万円
薬学部は本当にお金がかかります。
- 私立薬学部:1200〜1500万円
- 国公立:350〜450万円
さらに
- 実習費
- 教材費
- 参考書代
- 住居費
を入れると 総額2000万円近くかかるケースもざらにあります。
私は私立薬学部出身でしたが、奨学金を月10万円×6年借りていました。
同じ大学の同級生でも3分の1以上の学生が奨学金を借りていたと思います。
成績より「継続力」が重要
薬学部に向いているのは「天才」より “こつこつ続けられる凡人” です。
- 大量の課題を締め切りに間に合わせる
- 定期テストのボーダーをクリアする
- 毎日コツコツ復習する
- サボらず講義に出席する
単位取得は広義の出席回数と定期試験の点数で判定されます。
試験は最低100点中60点取れればよいのですが、これが結構しんどいんです。
「60点くらい余裕でしょ?」と思われるかもしれませんが、教授が作る試験問題は複雑怪奇であり、国家試験の理論問題よりも難しいことが普通にあります。
薬剤師は安定職だが、向き不向きはある
薬剤師は安定していますが…
- 接客が苦手
- 臨機応変が苦手
- チーム医療が苦手
- 理系が苦手
だとしんどく感じる人もいます。
逆に向いているのは…
- 真面目
- 丁寧
- コミュニケーションがそこそこ得意
- 細かい作業を厭わない
「究極の堅実職」 だと思っておくとギャップが減ります。
感覚的には公務員(都道府県庁職)みたいな感じですね。
決して高給取りではないけど安定感はそれなりにあるイメージです。
施設基準で必置としている法律もあったりする(例えば医薬品卸など)ので、働く場所や業界は意外に多いです。
1〜2年:基礎科目でつまずきやすい理由
落単しやすい科目ランキング(実体験)
薬学部でよく落ちるのは…
- 物理化学
- 有機化学
- 分析化学
- 統計学
- 薬物動態学
これらは国家試験の理論問題において高難易度になりがちな科目のため、序盤でつまずくと一気に苦しくなります。
私は物理化学と統計学は再履修になってしまったので、次年度に後輩たちと一緒に講義を受けることになりました。
基礎科目については高校で化学、生物、物理の選択をどのようにしていたかでも難易度は変わるかもしれません。
私は高校時代化学、生物選択だったので物理は全くの素人でした。
そんな状態でエントロピーだのギブズエネルギーだの言われてちんぷんかんぷんでした。
▶ 1〜2年生の生活をもっと詳しく知りたい方へ
実際の時間割・講義・実習・テストの雰囲気を
体験ベースでまとめた記事はこちらです。
👉薬学部1年生のリアルな日常|講義・実習・テストはどんな感じ?
数学が苦手でも薬剤師になれる?
結論:中学数学が理解できれば何とかなる!(y=ax+bは絶対に理解しろ!)
ただし化学・生物が苦手だと地獄なので注意。
詳しくはこちら👉数学が苦手でも薬剤師になれる?ストレート卒業&国試合格した私の数学科目攻略法
出席管理が最重要
薬学部の必修は出席率の基準が厳しいです。
- 出席が足りないとその時点で再履修
- 実験を休むとレポート提出不可
- 風邪でも休むと詰む授業もある
「真面目さ」そのものが単位です。
先生によっては診断書があれば病欠をノーカウントにしてくれますが、体調管理も自己責任だから病欠もサボりと同等とみなす先生もいますので、サボるのはもってのほかで病欠による出席回数不足にも注意が必要です。
実験もやっていないとレポートが書けないので、後日休んだ人だけでやらされます。(逃れることはできません)
私が気胸で入院したときはさすがに免除にしてくれましたね。
サークル・バイトは“程々に”
1〜2年は勉強量が比較的少ないため、
自由に見えますが 油断して落単する人が続出します。
- バイトは週2〜3
- サークルは負担少なめ
- 夜更かししない
この程度に抑えた方が安全です。
ちなみに私は週20時間バイトをしていた結果、2科目再履修になりました。
講義が朝9時から16時15分までみっちり入っている日が多いので寝坊して遅刻しても一回欠席扱いになってしまいます。
夜まで遊び歩いてるグループの人は結構1限に遅刻して落単になっていましたね。
関連記事👉薬学部2年生・3年生のリアル|勉強内容と進級の難易度を解説
3〜4年:専門科目&CBT・OSCEという最初の大きな壁
薬理・病態・薬物療法学の難易度
薬学部の本番は3年から。
- 薬理学:薬の作用・副作用
- 病態学:病気のメカニズム
- 薬物療法学:治療方針・薬物治療
膨大な暗記 × 理解が必要 で、多くの学生が心を折られます。
1・2年で学んだ基礎科目をベースとして、薬の作用機序・副作用の理解を薬理学で学び、病態学で代表的な疾患について学び、薬物療法学でそれらを紐づけて実際の治療方法を学ぶことになります。
この部分は薬剤師の最も重要な部分であり楽しいところでもありますが、暗記量が膨大なので心が折れてしまう学生も少なくありません。
逆にこれらの科目を楽しいと思えれば国家試験において得点源になりますので、好きになる努力をした方がいいかもしれませんね
CBTの勉強はいつから?
CBT(全国統一試験)は“薬学生版センター試験”みたいなものです。
- 3年後半〜4年中盤が山場
- 範囲はそれなりに広い(国家試験と同じ科目数)
- CBT落ちると実習に行けない
CBTはPCを使用した全国共用試験であり、6年制薬学部生は全員受験必須のテストです。
この試験を突破しなければ5年生になることはできず、現場実習に行くことすらできず留年確定です。
とはいえ、合格率は例年95%と高水準であり、普通に勉強していれば落ちることはない試験です。👉共用試験センターHPに記載あり
国家試験と同じ9科目(生物、物理、化学、衛生、薬理、薬剤、法規、病態、実務)の各科目について5者択一式で回答する試験です。
難易度で言うと国家試験の必須問題レベルであり、そこまで難しくありません。
5個中1個選べばいいので、消去法でも結構当たります。
OSCEの落とし穴
OSCEは実技試験です。
- 服薬指導ロープレ
- 各種調剤手順のデモンストレーション
- 疑義照会
- 注射薬の調製
- 軟膏の混合など
5年から現場の実務実習に出る前に、最低限の技能・態度を身につけているかを確認する試験です。
4年生の後期にOSCE対策の講義がたっぷり行われ、嫌と言うほど練習させられますので落ちる人はほぼいません。合格率99.8%👉共用試験センターHPはこちら
採点者は大学の先生、現場から派遣された現役薬剤師、試験センター審査員で構成されていたと記憶しています。
私も大学病院で勤務していたころにOSCE審査員のオファーがありましたが、ちょうど子供が生まれて間もなかったのでお断りしましたね。
留年が増えるタイミング
薬学部の留年ピークは…
- 2年末
- 3年末
- CBT前
理由はシンプルで
「基礎科目+実験+専門科目が一気に重なり、処理能力が追いつかなくなる」
からです。
2年生から実験実習が本格的に始まります。
実験実習は基礎的な実験(有機化学、物理化学、生物化学、衛生薬学、薬理学、薬物動態学)を行い、膨大な量のレポートを提出させられます。
午前中は2コマ講義が入っており、午後は17時くらいまでびっちり実験なので、自由時間がほとんどなくなります。
実験が早く終わってもレポートを書く時間に使わないと提出期限に間に合わないのでのんびり遊んでいる暇はありません。
実験は目的、原理、結果、考察と一般的な論文形式での記載を求められ、考察が不十分だと再提出となります。
ほかの班の考察を丸パクリしたりすると当然バレてしまい、最悪落単となってしまうのでちゃんと自分で考えて考察を書く必要があります。
2年、3年はそんな感じで講義と実験がびっしりあり、テスト勉強の時間もレポート作成で圧迫されるため、効率的に要領よく勉強ができない人はついていけなくなってきます。
私の友人も何人か2年生で留年し、諦めて退学していきました。
4年生は上述したCBTとOSCE対策の講義と実習があり、こちらもみっちりと組まれています。
CBTの合格率は大学のアピールポイントになるため、不合格になりそうな学生はCBT前の定期試験ラッシュでふるい落とされます。
そうして2~4年の忙しい期間を突破すると晴れて5年生に進級できるわけです。
▶ CBT・OSCE対策を具体的に知りたい方へ
勉強開始時期、つまずきやすいポイント、合格ラインの考え方を
実体験ベースで詳しく解説しています。
👉薬学部4年生のリアル|CBT・OSCE合格の勉強法と過ごし方
5年:実務実習のリアル(薬局+病院)
実習先ガチャの存在
正直あります。
- 優しい・面倒見のいい指導者に当たるか
- ブラック実習に当たるか
実習は運の要素も大きいです。
薬局実習のリアル
薬局は実習先ガチャの影響が強く、指導薬剤師のタイプ、応需する処方箋の診療科などでかなり差が出ます。
- 調剤
- 服薬指導
- OTC
- 在宅医療
- 薬歴作成
- レセプト関係
途中から調剤マシーンと化し普通に戦力扱いされます。
私は元から病院志望だったので、個人的には病院の方が学びが多かったかな~と思います。
ただし、国家試験の知識においては薬局でも十分学ぶことができます。
▶ 実務実習の「現場の空気」を知りたい方へ
薬局・病院それぞれの実習内容、しんどかった点、学びになった点を
具体的にまとめています。
病院実習のリアル
病院はとにかく“濃い”。
- チーム医療
- 注射薬
- 抗がん剤
- TDM
- 緊急時対応
医療現場の厳しさもやりがいも全て学べます。
薬局は労働が多めですが、病院は学習が多めだと感じます。(施設の方針次第ですが・・・)
実際にカルテを見ながらリアルタイムで薬剤師から話が聞けますし、医師や看護師との会話なども目の前で聞くことができるので、学んだことが記憶に残りやすいと思います。
病院実習を充実させることができれば国家試験対策の勉強もより効率的に進めていくことができます。(特に薬理、病態分野)
▶ 実務実習の「現場の空気」を知りたい方へ
薬局・病院それぞれの実習内容、しんどかった点、学びになった点を
具体的にまとめています。
実習中のメンタル管理
実習は2.5ヶ月×2=約半年間。
学生はよく疲弊します。
- 睡眠(休息)
- 職場の空気に慣れる
- 無駄に落ち込まない
- わからないことを正直に言う
アルバイト経験が無い学生などは特に疲弊すると思います。
今まで勉強だけしていればよかったのに、急に朝9時から17時まで労働&勉強を強いられ、現場の薬剤師、患者さんなどと接することで心身ともに疲弊します。
毎日の実習記録の提出、定期的に実習内容をスライドにまとめて報告などの作業も発生するため、日々の実習をこなしながら大学から課せられた課題もこなし、実際にほぼ労働とも思える実習もこなしていきます。
関連記事👉薬学部5年生のリアル|卒業研究編
6年:卒試と国試が人生を左右する
卒試に落ちるとどうなる?
卒試に受からないと…
- 国試を受けられない
- 留年(卒業延期)
- モチベーション崩壊
卒試のせいで6→7年になる学生は意外に多いです。
卒試不合格による卒業延期は特に入学偏差値の低い薬学部に多く見られる現象です。
私立薬学部は国試合格率をアピールポイントとしてるところが多く、合格率を上げるために受からなそうな学生を受けさせないという惨い仕打ちを行います。
これにより、見かけ上の合格率は高く計算され、大学の実績アピールになっています。
私立薬学部の合格率は卒試不合格者の屍の上に成り立っていることを理解しておいてください。
薬学部は6年生においては留年ではなく卒業延期という対応が取られることがあります。
これは現役の3月末では卒業できない=国家試験は受けられないですが、次年度の秋に卒業させてもらえる方式です。
留年とは微妙に異なり、秋卒業なので学費が半分で済みます。
国家試験を受ける時は既卒扱いとして国家試験再受験組と同じ扱いになります。
関連記事👉薬学部6年生のリアル|卒論追い込み&講義漬け編(6年生前期)
国試の難易度と傾向
薬剤師国家試験の難易度をざっくり言うと、
「理系国家試験としては中の上レベル」
- 合格率は70%前後
- しかし「受験資格者」の合格率はもっと低い
- つまり“ふるい落とされている”
体感ですが、薬学をある程度好きになれて、ほかの人と同じくらいの努力ができればさほど難しい試験ではありません。
個人的には国試そのものよりも6年という長い間、単位取得や実習、卒業研究&論文に時間と労力を割く難易度が高いと思いますね。
薬学部は忍耐力と継続力が試されます。
合格する学生・落ちる学生の違い
合格する人
- 早くからコツコツ
- 自分の弱点を把握
- 一人でも勉強できるタイプ
落ちる人
- 直前に焦って勉強
- 「まだ本気出してない」タイプ
- 生活リズムが崩れるタイプ
- 青本を1周以上できてない人
薬学部は継続力=命です。
覚える量と範囲が膨大なので短期間に詰め込もうとしても間に合わないケースがあります。
本気で勉強するのは6年の後半ですが、それまでにしっかりと基礎を固めておかないとついていけなくなり、卒業試験の時点でゲームオーバーとなります。
また、国家試験に科目ごとの足切り(一定点数以下の場合一発アウト)ラインが設定されているため、苦手科目を全捨てすることもできません。
苦手な科目はせめて平均レベルまで底上げし、得意科目を伸ばして点を稼ぐのが王道の合格方法となります。(優秀な人は全部できますが)
関連記事👉【現役薬剤師が解説】薬剤師国家試験に落ちる人の8つの特徴
薬学部の留年率・退学率のリアル(私立大学)
大学別の留年率
- 低い大学:5〜10%
- 平均:15〜25%
- ひどい大学:30〜40%
学費1200~1500万円払って留年…は普通に起こります。
私の出身大学でも1年毎に5人から10人程度同級生が留年していましたので、入学偏差値の低い大学はより顕著だと考えられます。
理由はシンプルに高校の時の基礎知識が不足していることです。
大学に入ってからも1年次に基礎科目がありますが、それらも高校の基礎ありきの講義になるのでそこについていけないと卒業までついていけません。
2025年11月に文部科学省が発表したデータによると、国公私立合計で見たストレート卒業率が65.8%、ストレート合格率が56.8%でした。
こうみると現実は結構厳しいですね。
参考データ:薬学部における修学状況等 2025年(令和7年)度調査結果
退学に至る典型パターン
- 理系科目が苦手すぎる
- CBTに届かない(届いてもギリギリ)
- 定期テストで単位が取れない
- 国試直前に心が折れる
定期テストは結構難しく、ちゃんと出席していても内容が理解できなくてテストで合格点に達することができず、退学していく人はリアルに一定数います。
私立薬学部は偏差値が低い大学も多く、高校時代の偏差値が50を切っていても入学できてしまいます。
そうなると基礎ができてない状態で大学科目を学ぶことになり、理解が追いつかないという学生が発生します。
上述しましたが、CBTは合格率が極めて高い試験です。
ただし、この時点でぎりぎり合格する程度の知識量だとその先の国家試験突破は極めて難しくなります。
何とか卒業試験までこぎつけたとしても、卒業試験で疲弊して心が折れる学生もいます。
卒業試験は国家試験より難しく設定している大学が多く、国家試験対策+卒業試験対策の勉強をしなければならないため、そこで力尽きてしまうのでしょう。
薬剤師になるまでにかかる総額
ざっくりまとめるとこんな感じ
- 学費:1000〜1200万
- 生活費:200〜1000万
- 実習費:5〜20万
- 国試費用:10〜30万
合計:1300〜2500万円(ストレート合格の場合)
私立薬学部の学費は6年間で1200万円程度が一般的です。
私の出身大学も1学年当たり約200万円だったので、×6で約1200万円でした。
生活費は実家住か一人暮らしかでかなり変わると思います。
実習費は実習現場までの交通費や食費、雑費などでこれも人によって変わる項目ですね。
国試費用は国家試験会場までの交通費、宿泊費などですね。
薬剤師国家試験は厚労省によって会場となる大学が決められており、出身大学のある地域によって会場が設定されます。
例えば関東地方の学生は都内の4か所の大学にランダムで割り振られますので、多くの学生がホテルに泊まって2日間の国家試験を受けることになります。
これに加えて教科書代、PC購入などもあるため、ストレート合格でもそれなりの費用が掛かることになります。
薬剤師の就職先とキャリアの実際
調剤薬局
- 仕事が安定
- ワークライフバランス良好(職場次第)
- 女性も働きやすい
- 給料は普通
病院
- 専門性が高い
- でも給料は低め(長く勤めればそれなり)
- やりがいはあるが・・・
ドラッグストア
- 給料が最も高い(初任給)
- 昇給率は低め
- マネジメント能力が必要
- OTCも勉強できる
企業(DI・MR・治験・卸)
- 専門性はあるが特殊
- 年収高め
- 入るのはやや難しい
私は新卒で病院に入職し、8年勤務したのち企業へ転職しました。
そのため、病院と企業の内情については経験を元にお伝えすることができます。
まず、病院ですが、初任給は最も低いです。
圧倒的に年功序列なので、長く勤めれば最終的には生涯年収として薬局やドラッグストアと大差ないかやや上回ると思います。
また、職場に寄りますが、休日出勤や当直、残業があると年収は上がりやすくなります。
やりがいはありますし、業務の裁量も一定ありますが、責任が重い、時間外労働が多い、勉強を続けるモチベを維持しなければならないなど勤め続けるには結構ハードルが高いです。
私の前職でも数年~10年程度病院で経験を積み、ライフプランやキャリアプランを考えて転職していく人がそれなりにいました。(私もその一人です)
企業については勤め先によって業務内容などは異なると思いますが、私の勤め先は年功序列はもちろん、上司の言うことは基本遵守であり、お堅い会社と言った印象です。
労働環境や福利厚生、給与面などは恵まれていると思います。
年収が飛びぬけて高くはありませんが、そこまで忙しくなく、業務内容と報酬が釣り合っているなという納得感があるので個人的には満足しています。
薬学部に向いている人・向かない人
向いている
- コツコツ型
- 真面目
- 人に優しい
- 丁寧
- 責任感がある
書いておいてなんですが、私は上記の大半に該当しません。
コツコツ型は当てはまるかもしれませんが、真面目でもなく人にやさしくもなく、丁寧でもないので個人的に自分は薬剤師には向いていなかったなと今では思います。
向かない
- 授業をサボりがち
- 暗記が嫌い
- 接客が苦手
- 理系拒否反応
授業をサボるとか暗記が苦手とか理系拒否反応は論外ですが、接客が苦手でも研究職と言う道もありますので、これは一概には言えません。
ただ、薬剤師の多くは薬局や病院など医療従事者として働くことになるので、言わずもがな患者さんと接することになり、対人業務が苦手な人には不向きではありますね。
ちなみに私は接客が苦手なので病院での服薬指導が苦痛でした。
薬学部進学を後悔しないためのチェックリスト
- 学費の準備はできているか
- 6年間本気で走り切る覚悟はあるか
- 化学に極端な苦手意識はないか
- 将来の職種イメージはあるか
- 安定職で働きたいと思っているか
薬剤師になりたいと思った人はぜひ上記の項目をご確認ください。
学費、勉強時間を投下してでもなりたいのかはモチベを維持する上で極めて重要です。
また、化学、生物が苦手だと基本→応用のステップで詰んでしまうので、理系科目の理解はマストだと言うことを覚えておいてください。
将来薬剤師になってどんなキャリアを築いていきたいのか、なぜ薬剤師になりたいのかをしっかり考えたうえで進学を検討しましょう。
私は理系科目が得意と言うだけで薬剤師になり、少し後悔している部分もあります。
理系が得意ならほかの道もありますので、どうしても薬剤師にこだわる理由を自分の中で持つことが何より重要です。
安定職で働きたいというだけの理由だと労力と待遇が見合わないので、別の道を考えることをおすすめします。
まとめ
薬学部は「楽して国家資格」が取れる場所ではありません。
6年間を乗り切るには、知識・努力だけでなく、継続力・メンタル・自己管理が不可欠です。
しかし、この道を走り切れば
安定した専門資格 が手に入り、
自分の人生を支える強力な“人的資本”になります。
薬剤師をめざす人にとって、この記事が人生の判断材料になれば幸いです。
📚 薬学部6年間を「学年別」に詳しく知りたい方へ
このハブ記事では全体像を整理しました。
各学年のリアルな生活・勉強・注意点は、以下の記事で詳しく解説しています。
【参考文献】
- 文部科学省「薬学部における修学状況等 2025年度調査結果」文部科学省+1
- 文部科学省調査を元にしたニュース記事(3か年平均の卒業率・退学率など)リセマム
- 薬学共用試験センター「薬学共用試験の実施結果」(CBT・OSCEの基準点到達率)phcat.or.jp
- 第110回薬剤師国家試験の合格率(厚労省発表をまとめた解説記事)旺文社教育情報センター+2厚生労働省+2