節約

物欲減退?物欲をコントロールしてストレスなく節約生活する方法

今回は節約生活を健やかにしていく上で立ちはだかる強敵「物欲」について、その倒し方とマインドセットについて解説していきます。この記事を読むことで物欲を減らしてストレスなく節約ができるようになります。




物欲の正体

この記事を開いてくださったということは物欲に振り回されて困っている、お金を使いすぎてしまう、節約がつらい、そういった悩みがある人だと思います。

ですが、まず前提として物欲というのがどのようなものなのか、これから撃退する敵について知らなければ撃退方法もなかなか見出すことはできません。

まずはそもそも物欲とはどのように生まれ、満たされ、消失するのかを考えて、それぞれの対処法を考える方が合理的ですし本質的です。

敵について知ることで無理のない範囲で物欲を減らし、ストレスなく節約する方法を考えていきましょう!

物欲:物や金銭を自分のものにしたいという欲望。物や財産への執着心。

Weblio辞書で調べると上記のように記載がありました。まあ普通に生きていれば言葉の意味自体はどこかで知ることはありますし、実際自分が感じたことがある欲求の一つとして認知している人がほとんどでしょう。

ちなみに有名な三大欲求は「食欲・性欲・睡眠欲」ですよね。三大欲求は人間が生きていく上で軸となる欲求とされており、この中に物欲は入っていませんね。つまり、物欲そのものは生きていく上で軸とはなりえないということになります。

ではどのような時に物欲は生まれるのでしょうか?三大欲求にはそれぞれ重要な動機づけがあります。

食欲=エネルギーを確保して生き延びるため

性欲=生殖活動を通して子孫を残すため

睡眠欲=体を休めて様々な行動の準備をするため

上記3つはやらなければ死んでしまったり、子孫が残せず絶滅してしまうなど種の存続の危機に瀕するほど重要度が高いものです。ですが、物欲は無くても死ぬことはないし、種の存続は危ぶまれません。つまり、物欲は無くてもいいものであり、減らせるに越したことはないのです。

三大欲求は日本式の考え方で、外国ではもっと細分化されていたりするようです。アメリカの心理学者であるヘンリー・マレー氏は人間全体の欲求を13種類の「生理的欲求」と27種類の「社会的欲求」に分類しています。小難しい話なので興味ない人は飛ばしてください。

生理的欲求(臓器発生的欲求)

  • ・空気が吸いたい 
  • ・食べ物を食べたい 
  • ・性行為がしたい 
  • ・トイレに行きたい 
  • ・痛い・辛い思いをしたくないなど

上記、人間が生存するために求める臓器と直接関連した肉体的な欲求のことです。

三大欲求はここに入ってきますね。

人間(生き物)は生きるために体の状態を一定に保とうとする性質があります。これを「ホメオスタシス」と言います。病気の治療などでもこの考えはあり、この働きが狂ってしまうことで病気になっているケースもあります。

社会的欲求(心理発生的欲求)

  • ・お金が欲しい 
  • ・仲間が欲しい 
  • ・尊敬されたい 
  • ・ほかの人より優れていると思われたい 
  • ・舐められたくない(弱く見られたくない)など

上記、人間が社会生活を営むにあたって求める臓器と直接関係性が把握できない精神的な欲求のことです。

物欲はここに入ってきますね。

社会的欲求にもホメオスタシスが関わっているようですが、こちらは満たさないと生存できない類ではありませんね。ただ、精神面は欠落することでうつ病を発症して無気力になったり、メンタルダウンから自殺してしまうことによりある意味生存できなくなってしまうという側面もあるかもしれません。

ここまでの欲求の分類から、物欲は精神的な欲求に分類されることがわかりました。精神的なものであれば、考え方を変えることでコントロールすることはできるものだと考えます。例えば、尊敬されたいという欲求はそれが満たされなかったとしても死ぬことはないし、自分のやるべきことをしっかりとすることで自己肯定感を上げたりすれば必ずしも必要ないと思うことができます。

尊敬されるかどうかは相手の考え次第であり、自分でコントロールできない領域のため、考えても意味がないのです。このように思うことができれば社会的欲求はコントロールすることができると考えます。

物欲はどうでしょう?

何かが欲しいという感情は満たされなくても死ぬことはないです。

物欲が満たされなくて病んでしまう人はいるでしょうか?答えは否です。

つまり、これが手に入らなくても死ぬことはないしどうとでもなるか~と思えれば物欲を御することができます。

長々と書きましたが、この項の結論・・・

物欲は考え方を変えることによってコントロールすることができるということです

物欲を刺激する罠

ここまでで湧き出てきた物欲も冷静に考えて対処すればコントロールすることができることを述べてきました。ですが、世の中には物欲を掻き立てる罠というのが無数に存在します。

それは露骨にわかりやすいものから無意識に刷り込まれているものがあり、その罠にかからないように立ち回ること、かかった場合でも冷静に振りほどくマインドセットが必要とされます。

皆さんはどういったときに物を欲しますか?

物欲というのは多くの場合、突発的に湧き上がってくるものだと思います。

ショッピング

例えばショッピングに行ってかっこいい(かわいい)服を見つけ欲しい!となったとします。衝動的に購入して、家に帰って着てみたらなんかしっくりこず、タンスの肥やしになっているなんて経験をしたことはありませんか?

これは正に瞬間最大風速のごとき物欲です。そもそも、その日、その時間に、その店に行かなければ買うことはなかったはずのものを購入しているということです。

浪費が多い人はこの衝動的物欲を抑えることができていません。

しかし、これには様々なからくりがあります。

例えば、お店側の立場になった場合、もちろん服を買ってもらえば売り上げがあがるので頑張って売れるように仕事をしますよね?丁寧な接客、きれいな陳列、よく見えるような照明、店舗の雰囲気など店側はどうしたら買ってもらえるのかを研究して購買意欲が高まるようにあの手この手で向かってきます。

このように一歩引いて物事を見てみると、突発的に湧き上がったこの欲しいという衝動は他人によって掻き立てられたものなのか?それとも自分が本当に心からそのものを欲しいと思ったものなのかと冷静になることができます。

他人に掻き立てられたのであれば、一旦買わずに家に帰り、ネットで同じようなものを調べてみます。ネットのショップであればじっくり考えることができるので、店舗の時と違い、「お客様とてもお似合いですよ!これ今とても売れているんですよ!」と言ってくる人がいないので、自分でよく考えて本当に欲しいか吟味することができます。

広告、一般常識

次に普段から目にする広告やチラシの対処法です。

私たちは思っている以上に無意識化に情報を刷り込まれています。世の中で言われている20代であればこれくらいの状態が普通だ~みたいなのがいい例ですね。結婚指輪は月収3か月分だとか、家賃は月収の3分の1だとか、これらはブランディング業界や不動産業界のマーケティング戦略であり、本来その通りにする必要などないのです。

ですが、これらは人生において初めて行う人が多いので洗脳しやすいのです。目安がないからと調べてみるとそんな情報ばかり。そうすると自然にそれが普通だと勘違いしてしまい、結果的にその業界の都合のいいようにお金を払わされます。

これもマーケティング戦略だからその通りにしなくていい、自分にはこのくらいで十分だと考えることができれば、相手に踊らされることなく冷静に判断してお金を使うことができるでしょう。

テレビCM、番組

テレビCMや番組もこれ。CMは同じようなものが何度も何度も流れて、ポップでキャッチーなフレーズなんかあれば頭に残ってしまいますよね?あれもどうすれば私たちの意識の中に刷り込めるかを徹底的に研究して作られているため、ボーっと見ていたら逃れるすべはありません。

テレビ番組も面白おかしく作られているように見えて、随所に視聴者の物欲を刺激する仕掛けが施されています。どこどこのお店に芸能人が訪れて食レポなんていい例ですよね。最悪その店に行かない(行けない)としても、かつ丼の名店特集の合間にかつ丼チェーンのCMでも流そうものなら食べに行きたくなりますよね?

美味しいものをテレビで紹介すること自体が悪いと言いたいわけではありませんが、上記のようにテレビというのは物欲、購買意欲を刺激するように作られているんだと知ることが大切だということです。

チラシ

郵便受けに無限に届くチラシもまた大きな罠の一つです。

上述したテレビ同様、視覚に訴えかけてきますし、チラシ自体がものとして存在してきますので、捨てない限り目に入るリスクがあります。健康食品や新店舗開店セール、よくわからない怪しい商品の宣伝など様々な誘惑がポストに投函されてきます。

基本的なこととして、自分にとって有益な情報は勝手に舞い込んでくるはずがないという原則を覚えておくことがこの誘惑から逃れる手段です。

当たり前ですが、世の中に存在する人はすべてが善人ではありませんよね?中にはあなたをだまそうとしたり、高額な商品を売りつけてくるような人も少なからず存在します。

チラシというのは興味を持ってもらう最初のステップとして非常に適しており、一方的に長所だけを押し付けてくるケースが多いです。これから買ってもらおうとしているものの短所ばかり書いてあるチラシでは売れるものも売れませんからね。

ですが、何度も言うように、自分にとって都合のいいもの(こと)が勝手に舞い込むことなど天文学的な確率です。本当にそのもの(こと)が欲しかったらとっくに自分で調べているはずですから。

こうなると、本当は買う予定のなかったものを買わされるという構図が成り立ち、まんまとチラシの罠にかかっている状態と言えます。一度冷静になり、PRされているものが本当に自分に必要なものなのか考えるクセをつけましょう。

SNS

SNSも現代における物欲刺激マシーンの代表選手です。SNSではモデルや芸能人、インフルエンサーが実際に使っている商品をこれ見よがしに紹介していますよね?露骨に紹介していなくても、そのものを身に着けた写真を公開したり、使ってみたレビュー動画を載せたりとPR方法は多岐に渡ります。

SNSの登場は格差社会を露呈したと巷では言われています。

今までは都会できらきらとした生活をしているような「港区女子」みたいな人たちは存在していたものの、田舎の人達からしたら存在を認知できないのでうらやましいとか自分もそういう生活がしたいと思わされることがなかったのですが、昨今のSNSブームによりどこに住んでいてもそういった暮らしをしている人の情報を入手出来てしまう時代になり、いい暮らしをしている人が使っているものだからいいものに違いない!というイメージから必要以上に身の丈に合わないものを購入してしまう人も多いのが現状でしょう。

そりゃ誰だって自分よりいい暮らしをしている人の生活を見せられたらうらやましく思うし、その人が使っているものと同じものが欲しい!という感情が芽生えても不思議ではありません。なので、これらから距離を取ることがこの罠から逃げるポイントとなります。




物欲は必ずしも悪者ではない?

ここまで物欲を徹底的に悪者のごとく論じてきましたが、私は何も物欲のすべてを否定したいわけではありません。

物欲も立派な動機づけです。気分の上がるお気に入りのものを身に着けることで生活に張りが生まれたり、そのものが好きな人たち同士で集まってコミュニケーションを取ることもできるでしょう。

私が言いたいのは、「無数に湧き出てくる物欲、コントロールしきれない物欲」は悪だということです。

湧き出てくる物欲を逐一満たしていては物だらけになってしまうし、要らないものに囲まれて生活することになり、お金の無駄のみならずストレスまで溜まってしまいます。

自分が本当に欲し物はなにかをしっかりと判断し、有象無象ではなく真の意味で自分に必要な物、自分にとって価値のあるものを手に入れることで幸福度は高まります。

本当に欲しいものを見つけたら、それを手に入れるために最善の努力をしましょう。それはきっとあなたを幸せにしてくれる代物になると思います。

即効性のある物欲撃退法

この項ではシンプルに即効性のある物欲撃退法をご紹介します。実際に私が実践していて効果のあるものをご紹介しますので是非試してみてください!

1 テレビを見ない

ここまで読んでくださった方は何となく察しがついていることでしょう。はい。その通りです。私は基本的にテレビを見ません。特に見たいものが無いというのも理由の一つですが、やはりCMが嫌いだからです。同じCMが何度も流れていると気が狂いそうになります。これは脳をハックされているのか??と焦りを感じますね。テレビを見ないだけでも物欲は激減します。がちで効果抜群ですので、騙されたと思って1~2週間テレビを見ない生活をしてみてください。別の世界に行くことができますよ(笑)

2 SNSをやらない

ここまで散々語りましたのでそんなに言うことはありません。ここでいうSNSとはInstagram、Tik.Tok、Twitter当たりでしょうか。特にInstagramはショートの動画を無限に見せてきて気が狂いそうです。まあほとんど見たことないんですけどね(笑)ちなみに、スマートニュースだとかそういう類のまとめアプリもお勧めしません。

3 他人と比較しない

これもSNSの部分と被りますが、結局のところ、人と比べることで見すぼらしい格好だとか、自分が持っているアイテムがしょぼく見えるとかそういう感情が生まれるのです。友人が大金を出して高級車を購入し自慢してきたとします。それを見てあなたはどう思いますか?

自分に軸がないと、その車を見せられるまで今の車に満足していたはずなのに、自分よりいい車に乗っている友人を見て新しい車欲しいな、あんな高級じゃなくてもいいからせめて新車を買いたいなとか、新たな欲が生まれてしまいます。

でも、自分に軸があれば、車は生活の足であり、自分はそこまで車にこだわりはないし、燃費がそこそこで、丈夫に走ってくれればいいと思っているから別にうらやましいと思わないし欲しいとも思わないと考えることができます。

これは極端な例ですが、これに似た場面は日常生活で腐るほど遭遇するでしょう。結局マウント取り合戦に巻き込まれると際限なくお金を使ってしまう可能性があるので、自分は自分、他人は他人と割り切って物事を考えることで、無駄に物欲を掻き立てられることを防げます。

郵便受けにチラシお断りステッカーを貼る

これ地味に一番伝えたかったことです。

私は一人暮らしを始めてからすぐにチラシでいっぱいになる郵便受けの片づけにうんざりしていました。

一応必要なものを混ざってるかもしれないので一通り目を通すことになるじゃないですか。そうするといろんな情報をぶつけられているような気がしてものすごく不快でした。

そこで、ネットに売っている「チラシお断りステッカー」を購入したところ、ぱったりとチラシの投函がなくなりました。

チラシがないので重要な郵便物しか届きませんし、仕分ける時間もかからないので時間の節約にもつながります。ごみ処理の手間も省けて一石三鳥くらいの効果あります。

300円台と格安でこれほどの効果が得られるので是非試してみてください。

私が使っているものはこちら↓

https://amzn.to/3LtoAqY

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は節約の大敵である物欲の対処法について、物欲の正体を明らかにしたうえでどうすればコントロールできるのか、そもそも発生させないための工夫などを紹介してきました。

本当に欲しいものであればしっかりとお金を出して購入することで満足度も高まりますし、気に入ったものを生活に取り入れることで生活に張りが生まれるでしょう!

皆さんもぜひ物欲とうまく付き合いながら楽しい節約ライフをお過ごしください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

終わりに・・・

ここまで広告を目の敵にしていたクセにブログ記事に広告あるやんけ!という方。

それについては本当に申し訳ございません。これは私からの試練だと思って、押さないように気を付けてください。

押すなよ~!絶対押すなよー!・・・・押せよーーー!!!!

fin




ABOUT ME
hiropon
初めまして。ヒロポンです。 私は大学病院で薬剤師をしています。 医療や健康についての情報発信をしたいと思いブログを始めました。 定期的に皆さんの健康に寄与する記事を更新しますので、よろしくお願いします。