今回は節約をする上で超重要である「自炊」にフォーカスしていきます。自炊が大切なのはわかるけど続かないんだよな~という人に向けて、自炊ガチ勢の私が普段意識していることについて解説していきます。
目次
前提
私は実家にいた時から結婚した現在に至るまでずっと自炊を続けている自炊ガチ勢です。
実家にいたころは自分で食材を買っていたわけではなく、母が買ってきた食材の中から作れるものを作っていましたが、社会人となり一人暮らしを始めてからは自分で作りたいものを決めて食材を買い、朝夕はもちろん、昼食も毎日弁当を持参しています。
私の場合、自炊が完全に習慣化されているので特別に苦に思いませんが、自炊していない同僚や友人に話を聞くとめんどくさいとか時間が無いとかいろいろな意見があり、皆が皆自炊できるわけではないのか~と思うようになりました。
確かに、仕事で疲れて家に帰ってから料理を作るのは慣れていない人からしたら苦行かもしません。
買い物に寄って帰れば時間も浪費するし、家でやりたいこともロクにできないまま寝ることになります。
かつて別の記事でも述べ増したが、自炊のハードルを上げてしまう因子というのは確かに存在します。↓
逆に言えば、その因子を取り除くことができれば自炊のハードルはグッと下がります。
その因子を取り除く(気にならないようにする)ために私が意識している方法を紹介していきますので一つでも参考になるものがあればぜひ試してみてください。
①良い米(美味しい米)を買う
これは私が一人暮らしを始めてから心がけていることです。
個人的に自炊のファーストステップは米を炊くことだと思っています。
自炊が億劫だという人はひとまず1万円程度の炊飯器を買って米を炊いてみてください。
おかずはスーパーのお惣菜を買ったり、弁当屋のおかずのみを買うのもありです。
たまにであればレトルトカレーなどでもいいでしょう。
とにかく米炊く習慣ができれば自炊のハードルは下がります
ただし、米を炊く習慣をつけるには工夫が必要です。
どんな工夫かというと・・・美味しい米を食べることです!
私は自分の舌が特別肥えているとは思っていませんが、不味い米を食べるくらいだったら小麦製品オンリーでもよいと思うほど不味い米が嫌いです。
不味い米の定義は曖昧ですし、人の味覚にも個人差があるので正確にどれが不味いかと決めることはできません。
ただ、私の独断と偏見で言わせていただくと、まずブレンド米は論外です。
ブレンド米とは複数の産地、銘柄、産年が異なる米が一つの袋にまとめられている商品です。
それっぽい売り文句で美味しそうに見せている商品も数多くありますが、中等度ランクの単一米(あきたこまちより上くらい)に美味しさで勝つことはないと思います。
そりゃそうでしょ。いくらいい風にブレンドしたって、違う銘柄の米粒がまばらに入っているので、固さ、粒立ち、もっちり感、しゃっきり感、甘味、粘り気、うまみなど銘柄に特有の美味しさがブレンドされることで際立たなくなりますからね。
単一米で線引きするのであれば、5㎏当たり1500円以下はやめた方がいいと個人的には思います。(自炊を捗らせるうえで)
勘違いしないでいただきたいのは、それを食べている人が貧乏くさいとか貧相だとかそんなことは全く思っていないということです。
私の自炊モチベを保つうえでという前提がありますのでその点はご了承ください。
いろんな銘柄の米を食べてきた私がおすすめの米をいくつか紹介します。
リーズナブル(5㎏当たり1500円~2000円)
①あきたこまち
あきたこまちはメジャーすぎてそんなに語ることもありませんが、どこのスーパーでも売っていて、かつ、値段も大体1500円~1800円くらいで安定しているので手に入れやすいのがメリットです。
味は特別美味しくはありませんが、全然不味くないので普段使いには十分でしょう。
弁当にしてもまあ食えます。
②はえぬき
はえぬきは山形県のご当地米として一時有名になりましたね。
こちらも価格が安く味もそこそこでコスパ良しです。
私はふるさと納税で5㎏頼みましたが、米は寄付金額に対してのリターンがバグっていることがあり、30%どころの話じゃない量手に入ったりしますので、気になる方はぜひ試してみてください。
P.S
楽天ふるさと納税で米部門1位になっているさがみのりという米がありますが、粒が小さく割れているものもあり美味しくなかったと母が言ってました。気を付けてください。
③こしいぶき
こしいぶきは新潟県のお米で、あのコシヒカリの血統を受け継いだ品種です。
またまた個人的な意見ですが、コシヒカリって結構産地や精米日によって値段がピンキリで、安いやつは美味しくなかったりします。
新潟県産以外のははずれが多いイメージですね。(富山は美味い)
こしいぶきは味はまずまずで値段も高くないため、新潟県産コシヒカリ以外のコシヒカリを買うよりはコスパがよいと思います。
やや高級(5㎏当たり2000円から2500円)
この価格帯は正直ハズレがほぼ無いです。まあ高いので当然ですが・・・
個人的に数百円の投資で美味しさが格段に上がるのでリターンは大きいと思ってます。
①つや姫
超有名なので多くは語りませんが、山形県で生まれた激うまのお米です。
名前の通り炊きあげると艶があり甘味、もっちり感が絶妙です。
やや高いですが私は何度もリピートしています。
ふるさと納税でも頼んだことがあり、満足度は高いので気になる方はお試しください!
②青天の霹靂(せいてんのへきれき)
青天の霹靂は青森県産のお米です。
2015年に発売された比較的新しいお米ですね。
特徴は粒がしっかりとしており、しゃっきりとした歯ごたえがあります。
少し少なめの水で炊くのがおすすめで、少し固めに炊くことで、冷めてもべちゃつかずお弁当にも適しています。
最近の我が家の米は青天の霹靂で決まりつつあります。
ただ、小さいスーパーやディスカウントストアなどには置いてない場合があるのが難点です。(ちょい高級米なので仕方ないですが・・・)
こちらもふるさと納税がありますので、お近くのスーパーに売ってないときはふるさと納税で試してみてください。
③新之助(しんのすけ)
新之助は米の名産地である新潟県で生まれたお米です。
原種はコシヒカリで、そこから品種改良をして出来上がったお米だそうです。
こしいぶきの後に開発され、全体的にバランスの取れた味わいが特徴です。
南魚沼産コシヒカリにはさすがに勝りませんが、こしいぶきより味はよく、青天の霹靂同様冷めてもパサついたりべちゃついたりしないです。
青天の霹靂よりは粘り気がある気がします。
非常に美味しいお米ですが、個人的には青天の霹靂の方が好きです。
ここまでおすすめの米を紹介してきましたが、やはりやや高級のお米の中から選ぶことを強くおすすめします。
正直やや高級を選んでおけば大きく外すことはありません。
冷めても美味しいというのが実は重要なポイントです。(弁当やおにぎりを想定すると)
その中で自分の好みの米を選べば、常に美味しいご飯を食べることができるでしょう。
ご飯が美味しいとおかずが適当でも食事の満足度が安定します。
自炊初期の頃は、まずご飯だけは炊いてタッパーに詰めていき、おかずはコンビニで購入などでいいと思います。
ふりかけを持参してもいいですね。
ちなみに南魚沼産の最高級コシヒカリは激うまですがさすがに高く、毎日食べるにはコストがかかりすぎてしまうので我が家では選んでいません。
本当にお米が好きで好きで仕方ない人は最高級のお米を楽しんでみては?
②調味料をケチらない
自炊において重要なことですが、中途半端に調味料をケチるのはNG行為です。
代表的なものでいうと、油類(オイル、バターなど)、味噌、出汁、鶏ガラ顆粒などでしょうか。
油は料理の美味しさを格段に上げる素晴らしい調味料です。
あまり知られていませんが、外食で食べる料理はえげつない量の油が使われています。
イタリアン、中華などは本当に引くレベルで多いです。(カロリーもマシマシ)
逆に言えば油を十分に使うことで外食の味に近づけることができます。
私はパスタを作るときなどはオリーブオイルはドバドバ使います。(体にいいし、カロリーさえオーバーしなければ太ることはありませんからね)
自炊において何をするにもちょっと多いかな~と思うくらい油を入れてみてください。
「飛ぶぞ」
冗談はさておき、鶏ガラや出汁(顆粒、液体)はうまみの塊なので、しっかり使うことで料理のレベルが上がります。
みりんはみりん風調味料ではなくみりんにしましょう。
味は正直大きくは変わりません。
私の味覚ではどっちを使っても同じように思えてしまいます。
ですが、ちゃんとみりんを使うことで、料理が美味しくなったような気がします。
この、「気がする」というのがめちゃくちゃ大切で、この手料理が美味しいのはみりんを使ったからだと思い込むことで自炊の満足度が上がります。
塩はよくある赤いキャップの食卓塩ではなく、にがり塩やあら塩、天日塩などを使ってください。
あら塩などはマグネシウムなどのミネラルが含まれているだけでなく、海水に含まれるうまみ成分なども含まれており、まろやかな口当たりです。
比べて食卓塩は俗にいう塩化ナトリウムそのものであり、とにかく塩味に全振りしているためうまみなどは感じられません。
塩もちょっと課金するだけで美味しさが跳ね上がるのでケチらずあら塩などを購入してください。(1kg300円くらい出せば十分)
余談ですが、高級醤油などは買う必要ないと思います。
ここで言いたいのは量をケチるなという話で、質を高める必要はありません。
我が家の醤油は1L200円くらいですし、味噌も750g200円とかです。
それで十分美味しい料理が作れますし、これらを高級品に変えたからと言って味のレベルが跳ね上がるとは到底思えません。
お金に余程余裕があるならいいかもしれませんが、高級品を追い求めると青天井に食費が掛かりますので、品質のこだわりはほどほどに
③お気に入りの食材(食品)を見つける
一言で言うとテンションが上がる食品を普段から定期的に購入することで、自炊のモチベーションを上げていくということです。
私の場合、OKストアの「発酵バター入りデニッシュブレッド」がそれに当たります。
食パンにしてはそこそこ高いですがガチでうまいのでおすすめです。
我が家は朝食をパンとご飯で1日おきに交互に食べています。
味噌汁は必ず飲んで、パンの日は目玉焼き、ごはんの日は納豆とほぼ毎日決まったものを食べています。
このパンはそんな朝食が楽しみになるくらい美味しいんです。
バター以外にも油脂が使われていますが、結構バターの香りが強く、トースターで焼くとさっくりと焼き上がり、クロワッサンのようなさくさく食感です。(絶対に焼いた方が旨いです)
ほのかに甘く、何もつけずに食べられて気づいたらなくなってます。
誇張抜きに1度に3枚は余裕で食べられますが、1枚53.5円と高価なので1日1枚に抑えてます。
冷凍しておけば1カ月くらいは持ちますので、たまにOKストアに行った時にまとめ買いをして冷凍庫に常備しています。
朝食はこの激うまのパンか①で熱く語った青天の霹靂(炊き立て)と納豆で毎日幸せです。
こんな幸せな朝食でも1食100円も掛からないのですから、自炊しない理由ないですよね?
我が家は1日の食費833円(二人で)を予算としていますので、この朝食程度では全く問題ありません。
皆さんも自分のお気に入りの食品を見つけて幸福度の高い自炊ライフを送ってみては?
④外食よりも好きなメニューを数品作れるようにする
私は自分の手料理が大好きです。
その辺の外食よりもよっぽど好きです。
別に、外食が不味いなんて思わないのですが、自分の料理が好きすぎてそもそも外食したいとほとんど思わないのです。
もちろん、私は料理人ではないので、作れない料理もたくさんあります。
そういったものはお金を払ってお店で食べた方が合理的です。
あと、異常に手間が掛かる料理も外食または中食した方がいいと思います。
ただ、私の得意料理であるパスタやイタリアン、中華、煮込み料理、丼ものなどは正直外食よりも美味いと思っています。(思い込んでいます)
イタリアンで言うと、私はジェノベーゼが大好きなのですが、ソースを自分で作っているんですよね。
フレッシュバジルを買ってくれば、あとは家にある調味料(オリーブオイル、塩、粉チーズ)、食材(ニンニク、ナッツ)を適当にフードプロセッサーに突っ込んで簡単にできます。
やはり出来立てのバジルペーストは香りが半端なくいいです。
市販のはもってのほかですが、お店のだってその日に作ったやつかは定かではないですよね?
これはわかりやすい例でしたが、出来立てに勝るものはないと思っていますので、手料理でも出来立てと熱々を意識すれば外食のクオリティに勝るとも劣らないものが作れるはずです。
麻婆豆腐なんかも結構ガチ勢で、テンメンジャン、豆板醤は常に常備しており、気分でオイスターソース、XO醤、豆鼓醤、五香粉、花山椒などを配合して作っていますので、なんちゃって中華の麻婆豆腐よりは美味いと思ってます。
(五香粉は私でも期限を切らしてしまうので万人にはおすすめできませんが、ルーローハンなどに使うと本格的な味わいになります。)
このように、○○食いてぇ~(自分の)となる品がいくつかあれば、それを作ればいいだけですので、これで自炊完了です。
レパートリーを増やすのも大切ですが、何品かハイクオリティの料理が作れると自炊が捗りまくるので是非習得してみてください!
⑤習慣化する
それができたら苦労しねえよという声が聞こえてきそうですが(笑)
これはここまで語ってきた①から④を愚直に実践するしかないのかなと思います。
慣れてくると外食はほぼしなくなり、惣菜を買うことも激減します。
なんか自炊が沁みつくと惣菜を買うのが馬鹿らしくなりますし、負けた気がするんですよね。
体にも悪いし割高なんで、残業して帰りが19時台とかになったら稀に半額の唐揚げとかを買うくらいで収まってます。
半額でも100g当たり120円もするのか~ それだったら家にある100g90円で買った鶏肉を解凍して適当に焼いて食った方がいいな~とか瞬時に考えるようになり、そうなると唐揚げに手を伸ばしたとしても気づいたら手を引いています。
加工コスト、人件費も乗っているので割高なのは当たり前なのですが、それも自分でやればタダ!と思うと惣菜を買わなくて済みます。
昼の弁当もそうですが、持って行かずにコンビニで買うとかばちが当たるわ!と思うほどにコンビニで買いたくありません。
家に弁当を忘れていった時は悔しすぎておにぎり一個とスープ春雨とかで250円くらいに抑えて、午後にはお腹をグーグー鳴らしてます。(職場に常備しているナッツを食べたりもしますが)
ここまでくるともう異常者の域かもしれませんが、このくらい沁みつくと完全に習慣化したと言えるでしょう。
人間隙あらば楽をしたがる生き物ですから、そもそも隙を作らないことを徹底し、それが通常運転だと脳に刷り込むことで、そうでないときに強いストレスを感じるようになれます。
ストレスを感じるようになれると、そうしたくない(買いたくない)→そうしないためには作るしかない→どうしても作りたいと意識を変えることができます。
脳の都合上、習慣化には最低21日連続で続ける必要があるらしいので、まずは21日間続けて手料理を食べることから始めてみてはいかがでしょうか?
まとめ
いかがだったでしょうか?
自炊を続けるにはストレスを感じないような工夫が必要です。
慣れてくればむしろ自炊をしない方がストレスになってきますので、少しずつ習慣化していきましょう。
自炊は副業に匹敵するほどのパワーを秘めています。
仕事後でお疲れなのはわかりますが、まずは残業だと思って始めてみてください。
料理スキルを習得すると見える世界が変わってきます。
今まで組んでいた予算で自作したらどれほど豪遊できるのか・・・と思うことができればしめたものです。
ぜひ自炊を日々の生活に取り入れてみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました