資産運用

資産3000万円に到達して起こった(心境の)変化

今回は、アッパーマス層に到達して約3か月が経過したので、到達後に起こった変化について解説していきます。YouTubeなどでもこの手のネタは擦られていますが、個人個人の価値観や家族構成、仕事に対する考え方など十人十色だと思いますので、どうせほかの人と同じでしょ~と思わず読んでいただけると嬉しいです。

いつ到達したのか

私が世帯資産3000万円(アッパーマス層)に到達したのは2024年4月の給料日(4/22)でした。

2024年に入ってから、株式相場が好調なこともあり、念願の世帯資産3000万円を達成しました。

その後は今のところ株価の暴落なども起こっておらず、現在の総資産は約3170万円(8/1時点)となっております。

今の額では暴落が来たらすぐに2000万円台になりそうですが、3000万円台で安定させるためにも頑張って入金をしています。

到達した時のことは↓の記事で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください!

変化

心境の変化にはいい面と悪い面がありました。

「3000万円も持ってて悪いことなんてあるわけないだろ!」と思うかもしれませんが、これはコツコツ努力して到達した人にしかわからないことなのかもしれません。

宝くじや遺産相続などでまとまったお金が手に入った人はこんな考えにはならないと思いますので、私と同じFIREを目指す民の方々は必ず通る道だと思ってください。

ただ、悪い面と言ってもひたすらネガティブな感じではなく、考え方によってはいい面とも捉えられるため、いい面と悪い面は表裏一体な気がします。

いい面

①FIRE計画が現実味を帯びてきた

これは言わずもがなですが、FIREにリアリティが出てきたという話ですね。

今までは雲をつかむような感覚だったFIREでしたが、ようやく触れるエリアまで来たかなって感じです。

我が家のFIRE(サイドFIRE)計画における目標金額は資産5000万円であり、目標まで60%は到達したことになります。

株式相場が好調だったとはいえ、ここまで来るのには常にお金と向きあい、行動一つ一つに注意を払ってきました。

無駄遣いをした時は、それが衝動買いだったのか、計画的なのか、それによって自分は幸せを感じられたのかなどを考えながら、慎重にお金を使ってきました。

その経験が自信になり、「俺なら行ける!俺たちなら行ける!!」という得も言われぬ自信が湧いてきました。

第2子については検討中ですので、それによっては目標金額を上げる必要もあります。

ただ、仮に上げたとしても自分たちならきっとやれると確信ができました。

これは節約モチベを保つ上でとてつもなくいい影響を与えています。

②将来への不安がほとんどなくなった

これは①と被る部分もありますが、FIREが現実味を帯びたことによって、最悪仕事ができなくなったとしても生きていけるという安心感を得ることができました

お金で安心を買うことができると良く言われますが本当にそうだと思います。

日本にはセーフティーネットとして生活保護がありますが、生活保護を受給する場合、資産を持つことが出来なかったり、ほとんど旅行に行くこともできません(金銭的な理由で)。

生きる権利を保護するものなので当然と言えば当然ですが、娯楽や嗜好品などは生きる上で絶対的に必要なものではありません。

ただ、私個人の偏った価値観においては、娯楽や嗜好品を楽しめない生活に価値を感じることができません。

生活保護の方を見下してるとか悪くいうつもりは毛頭ないです。

ただ、私は絶対に生活保護を受給しなくてもいいように自分ができる最大限の努力をしています。

具体的には、生活習慣病で働けなくならないように、食べるものに気を付けたり、太らないように意識したり、過労やメンタルによって仕事ができなくなった時のための資産形成をしたりです。

最近の私は子供が生まれたこともあり、常に疲労を感じています。

ただ、これは仕方のないことです。

ほかの人が休んでいる時に子育てをし、節約・資産形成のための努力をしているので休む時間が少ないのは当然です。

でも、それを受け入れ、今は耐え時だ、今頑張ればきっと未来で楽ができると信じて行動しています。

FIREのビジョンが見えたことによって、このいつまで続ければいいのかわからない生活から抜け出す未来が見えてきました。

これはFIREを本気で目指している私たち夫婦にとって非常に大きな心の支えとなりました。

③資産の増え方が変わってきた

現在、我が家の世帯資産のうち、約50%(1500万円相当)がインデックス投資を中心とした株式に投資されています。

1500万円を全世界株式などに投資すると、平均税引き後年利4%程度のリターンが得られます。

1500万円の4%は60万円ですから、何もしなくても年間60万円の不労所得が得られることになります。

2024年は相場が好調のため、4%どころではありませんが、含み益に一喜一憂しても仕方がないですから、そんなに浮足立たずに、相場の動向を注視しています。(別に何もしないんですけどね)

やはり、ネットでも言われている通り、複利の力を実感してきたって感じです。

配当金は私が所有している米国個別株(ETF含む)400万円分に対して税引き後3%くらいしかないので、年12万円程です。

私が持っている個別株についてはこちらで詳しく解説しています↓

(ちなみにETFはAGG、GDX、VDE、SPYDです。)

ティッカーで表示しているので、知らない方はググってみてください!

ほとんどはインデックスファンド内で再投資されていますので、豊かになっている実感はほとんどありません。

ただ、数字が増えていくのはうれしいものです。

総資産額を集計しているので、その時点での時価評価額に過ぎませんが、投資をやっている実感はじわじわと増してきており、その結果が数字として表れています。

④やることが無くなった(悪い面でもある)

これは良くも悪くもですが、節約・投資に関してやることがほとんどなくなりました。

正確にはほとんどやりつくしたので、あとは継続するのみであり、面白みに欠けます。

今までは、これをやったらいくら節約できるとか、こんな制度があったのかなど節約・投資に関する勉強や情報収集は楽しく・能動的に行ってきました。

ただ、庶民が資産3000万円に到達する頃にはもうその手のものはやりつくした感が否めないんですよね。

節約・投資系YouTuberもやや見飽きた感がありますが、今は投資の握力を鍛える目的で継続視聴しています。

やることが無いならほかのことをやればいいと誰でも思うでしょうしその通りだと思います。

今の私であれば、育児に割く時間を増やすことが今やるべきことなので、それはもちろんやっているのですが、節約・投資はある種趣味みたいなものだったので、その楽しみが少なくなってしまったのは悪い面と言えますね。

悪い面

①周囲(大衆)と考え方が合わなくなる

これは資産形成の途中からひしひしと実感していましたが、3000万円を超えてからこの傾向はさらに加速した気がします。

資産3000万円はざっくり日本国民全世帯の上位20%程度に位置します。

それ故に、周りの人とのお金に対する考え方に乖離が生まれやすいと思います。

大学の同級生が新車買ったぜー!とか新築建てたぜ!みたいな話をしていても、値段ばかり気になってしまい、心からその話になじめないことがありました。

以前であれば、「いいなー。俺も車買っちゃおっかな~!」とか「俺もいつかは新築の注文住宅建てるぞ!」みたいに思えていましたが、別記事でも言っているように、今の私は車や家は中古で十分という考え方であり、新しくなければダメな理由を探してしまいます。

心の中では、「この家いくらなんだろう?聞くのはちょっと生々しいし、ローンはいくら組んだのかな?金利は何%なんだろう。固定かな?変動かな・・・etc」と資産形成関連の注目ポイントばかりが浮かんできてしまい、素直にうらやましいな~とかいいな~という気持ちがなくなりました。

そんな時に、お前は家建てるの?とか車そろそろ買い替えるの?とか聞かれるとか聞かれると、「まあそのうちね~」みたいな当たり障りのない返答になりがちです。

その人が納得して購入して満足しているのならだれから何も言われる筋合いはないんです。

それは頭ではわかっているのですが、どうしても節約・投資の悪魔に憑りつかれた内に潜むもう一人の私が出てきてしまいます。

これは本当に節約・投資の弊害だと思っています。

節約系YouTuberの神とも言われるくらまさんも言ってました。

「上位に入るためには孤高になることが大切である。孤独とは違うが、ほかの人と同じ行動をしていても上には行けない」

この言葉は正にその通りであり、それを強く体感したのが資産3000万円を超えたあたりからでした。

②お金の使い方が下手になる(特に自分のために使う場合)

こちらも①と被りますが、節約・投資の悪魔に憑りつかれるとお金を使うのが下手になります。

理由としては、これを買わなければ(我慢すれば)○○円貯まるぞ!みたいになんでもお金で考えてしまうからです。

ここで1万円使わずにインデックス投資に回したら1年後には・・・とか考えてしまいます。

自分が欲しいから、今食べたいから、美味しそうだからとかお金を使う理由なんてそれくらいでいいはずなのに、毎度毎度「このサービスの対価としてこの価格は見合っているのか?」とか「100g当たり200円もするの?肉より高いじゃん」とか考えてしまって自分のためにお金が使えません。

こんなこと考えていたら楽しめるものも楽しめませんよね。

これは節約・投資を長期間続けているが故の副作用みたいなものだと思っています。

③資産形成において参考にできる人がいない

私は節約・資産形成に関してのマネーリテラシーや節約スキルの習得は書籍やネットから得ているのですが、節約・資産形成って一通りやり終わると後はどれだけ続けられるかなんですよね。

で、ずっと続けられた人が資産3000万円に到達するんですが、それまでに多くの人が脱落していきます。

そうなると必然的に自分の周りに残っている人は自分と同じような人間ばかりなので、参考にできる人がほとんどいなくなります。

親はもちろんそんなにお金持ってないですし、友人でも資産3000万円も持っている人は知りません(多分いない)。

奇跡的に職場の1つ上の先輩がFIRE民で私の先を行く希少種ですが(笑)

ただ、先輩は既に4000万円に到達しているそうで、以前はお得情報などを共有していましたが、最早あんまりお金の話はしなくなりましたね。

もう誰かに教えてもらうようなことがほとんどないので、ある意味で自分との闘いに集中せざるを得ないですね。

まとめ

いかがだったでしょうか

今回は、資産3000万円に到達した人にしかわからない心境の変化について解説しました。

人間は社会的な動物ですから、周囲の人と群れて、同じ行動をすることで安心感が得られます。

ただ、FIREという生き方は圧倒的にマイノリティに属しますから、それを目指す過程でほかの人と考え方がずれてくるのはある種仕方のないことなのかもしれません。

きっと私と同じような思いをした方がいると思いますが、こうして言語化することでその不安や焦燥感の正体に気づくことができる人がいたのなら幸いです。

目標金額がいくらであれ、このような心境の変化は必ず訪れます。

FIRE民の試練だと思って前向きに捉えていきましょう!

ここで説明したことを感じ始めたのならあなたもFIREの尻尾が見えてきたと考えて、それを掴むべく焦らず精進していきましょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
hiropon
初めまして。ヒロポンです。 私は大学病院で薬剤師をしています。 医療や健康についての情報発信をしたいと思いブログを始めました。 定期的に皆さんの健康に寄与する記事を更新しますので、よろしくお願いします。