節約

収入を上げるよりも節約を優先すべき理由

頑張って働いてもなかなかお金が貯まらないという人もたくさんいると思います。その理由として「自分は収入が低いから・・・」という言い訳をしている人が私の周りでも後を絶ちません。ですが、本当に収入が低いために貯金ができないという人はかなり少数派で、平均的な年収であれば貯金できるはずなんです。この記事では当たり前のことを書き連ねていきますが、当たり前のことをちゃんとすることは実は努力が必要です。この記事を読むことで、貯金をするためには節約をする必要があるという当たり前の重要性について再認識していただければ幸いです。

はじめに

前提ですが、お金を貯めるという行動自体が全ての人にとってベストだとは思っていません。

なぜなら、お金というのは使って初めて価値を引き出すことができるものだからです。

価値を最大限発揮できるかはその人の年齢、社会生活、家族構成などによって異なり、すべての人が今この瞬間に節約をするというのはナンセンスです。

ですが、このような節約や投資に関するブログを読みに来てくださっている世代と言うのはすべからくそれが必要だと判断した人たちだと思います。

その方々に向けた情報発信ですので、お金を使うことが「」ともとれるような表現を用いる場合がありますが、それは私の真意ではありませんので、あらかじめご了承ください。

私の状況

私のほかの記事を読んでくださっている方はご存じかもしれませんが、私のお金関係の情報をさらっとお伝えしておきます。

自慢などの意図は全くなく、いろいろ語るうえで「偉そうなこと言ってるけどお前はどんな状況なんだよ」と思われる方もいるかもしれませんので、虚偽の情報を載せることももちろんできますが、できる限り実態を表した状況を説明しておきます。(スクショとかは個人特定などの観点から載せていません。ごめんなさい)

スペック

32歳 男性

病院薬剤師(8年目)

年収550万円

妻、子供(0歳児)あり

賃貸(家賃85000円) 駐車場代(8800円)

車(コンパクトカー) 実父より貸与中  原付バイク1台

総資産1764万円(2024/6/22時点)

内訳:現金預金(約765万円) 個別株(約448万円) 

投資信託(約486万円) 仮想通貨(約61万円) 電子マネー(4万円)

妻、子供、共有資産を合わせると世帯総資産は3159万円(2024/6/22時点)です。

妻は看護師で現在育休中

世帯年収は1000万円前後(残業や夜勤の数などで変動)

現在妻の収入は育休手当から得ているので、世帯年収は800万円くらいです。

資産は毎月自作のExcelシートで集計しており、データは概ね正確です。

子供の資産とは自治体から貰える児童手当などを貯金しているもの、子供に対していただいたお祝い金、お年玉などを子供名義の銀行口座に預金しています。

月々の支出は冠婚葬祭・旅行などの特別出費がある月を除くと概ね17~20万円程です。

年間支出は250~270万円程です。

世帯の手取り年収は700~750万円程なので、毎年資産が増加しています。

私の勤め先では医者はもちろんですが、*コ・メディカルでも外車や高級車に乗っている人がそこそこいます。

*医師以外の医療従事者

そんな中でも、私は寒かろうが暑かろうが土砂降りだろうが意地でも原付で通勤しています。(さすがに雪が降ったら電車・バスですが)

原付は燃費が良く、片道15分程度の通勤ですが、給油は月に1回で基本OKです。

1回の給油は500円くらい(レギュラー)なので、非常にコスパ良く移動ができます。

車は私が大学生の時に父が買って使わせてくれていたものをそのまま借りパク(貸していただいて)います。

私の実家は田舎だったので、大学に通うのに車が必要であり買ってくれました。

一人暮らしするよりは安いという感じで自宅から通っていましたが、維持費を考えるとどうなんでしょう・・・(燃料費はバイト代から払っていました)

父の名義ですが、もちろん自動車保険、車検、メンテナンス費は私たちが出しています。

近々中古査定価格分を支払って私名義に変えようと考えています。

まあ妻が車を使う可能性もあるので、車を使わないようにしているというのもあります。

家計簿については↓で公開していますので、興味のある方はご覧ください。(子供が生まれる前のものなので、現在はもう少し生活費が掛かっています)

収入を上げるのは難易度が高い

私の年収を見て高いと思うか低いと思うかは人それぞれだと思いますが、個人的には平均的ではないかと考えています。

私は都内に在住しており、31歳という年齢を考慮すると都内では珍しい年収ではありません。

また、薬学部は6年制であり、学歴的には修士相当の扱いとなるため、4年制大学+2年間大学院に行った人と同程度です。

こちらのサイトで調べてみたところ、31歳の大学院卒男性の平均年収は558万円でしたので、特別高いわけでもないというのが分かります。

また、東京都の30~34歳男性の平均年収は579万円ですので、これと比較しても大きな乖離はありません。

私の勤める病院はゴリゴリの年功序列ですので、新卒の頃は年収430万円くらいでした。

そこから何とか勤務を続けて8年目で現在の年収を頂いています。

病院薬剤師は5年目くらいまでの間に猛烈に成長し、その後は個人のやる気次第で実力はかなり変わってきます。

薬剤師自体がストレートで卒業&国試合格したとしても、25歳から就業となりますので、5年目くらいになると30代に突入し、結婚・子育てなどライフステージが変わる人も出始めます。(私もまさにそうです)

勉強は業務時間内にはできないので、やるとしたらプライベート時間しかありません。

勉強会や学会に参加したり、認定薬剤師の勉強をしたりと人それぞれですが、子育てが始まるとそうはいきません。

幸い年功序列なので、子育てで勉強時間が取れない(薬剤師として成長できない)としても徐々に年収は上がっていきますが、そのまま子育てに邁進し続けると知識や実力が無いのに給料が高いおじさん(おばさん)化してしまうのがデメリットです。

薬剤師の世界は非常に歪んでおり、実力があろうがなかろうが給料に大きな差が出ません。

よく考えたらおかしい話ですよね?

私の職場にも、働きながら大学院に行って博士号を取得し、さらに専門薬剤師(難関)を取得した先輩がいますが、給料は私より少し高い程度です。

比べて私は4年目くらいから大した努力もせず、のらりくらりしていたら結婚・子育てが始まり、それを言い訳に勉強もしていない。

そんな人間と努力している人間の給料の差が大してないのはあまりにもおかしいです。

まあこれが私が薬剤師として研鑽をしなくなった理由でもあるんですけどね(笑)

薬剤師には日本薬学会、日本病院薬剤師会、医療薬学会などの学会が定めている認定・専門薬剤師の制度があり、がん、感染症、腎臓病など様々な専門薬剤師育成プログラムがあります。認定取得難易度は高く、学会参加、学会発表、症例提出、学科試験合格などを突破したのちにその称号が得られます。

問題なのはここからです。

私の病院を含め、多くの病院において、認定・専門薬剤師を持っている人に対しての給与面の手当てがほとんどないんです。

しかも、認定とかを持っていてもそこまで転職に有利なわけでもなく、むしろ院内でその分野の専門家として仕事を増やされます。(医者や看護師からは重宝されますが)

学会に年会費なども取られるし、認定資格などの更新にもお金が掛かります。

トータルむしろマイナスですよ。(お金・時間的・体力的に)

私はこれが本当に理解できませんでした。

医師は認定医とか専門医を取るとその道の専門家として高い地位を得られたり、収入が上がったりとメリットがあるのに対し、薬剤師にはそれがありません。

これについて仲のいい医師と話をしましたが、医療業界全体に対する権威性が弱いとどうしても「知識のある優秀な医療者」というだけで使い叩かれてしまうのではないかという結論に至りました。

病院からすれば、優秀な人材を安く使えるのでメリットしかありませんし、いわゆるやりがい搾取状態です。

終身雇用が崩壊し、ジョブ型雇用が増えようとしている昨今にいつまでこんなことをしているのでしょうか?

こんなことをしているから勉強しようとする薬剤師が減るんです。

これは看護師にもほかのコ・メディカルにも言えることです。

合理主義者の私は薬剤師の勉強に時間を費やしても給与が大して上がらないのなら、子育て・趣味・副業などに時間を使った方がよっぽど合理的だと考えました。

医療業界という専門職でこんななのですから、一般職の人でも歩合制とかじゃない限り仕事に対する努力が収入アップに結びつくのは難しいのが現状だと考えます。

会社に搾取されるだけなので、会社のためのスキルアップは止めた方がいいです。

転職して年収アップが狙える業界にお勤めの方はお金や時間をスキルアップに充てることは極めて合理的です。

お金は要らない!自分が成長することが快感なんだという人はぜひ頑張っていただきたいですが、金が無ければ生きていけないこの世の中で金が増えないことにお金と時間を投じるのはナンセンスと言わざるを得ません。

私は限りある時間(特に若いときの時間)を納得のいく形で使いたかったので、薬剤師としての研鑽はほどほどに、家事・育児・趣味に時間をフルベットしています

ちなみに、収入を増やす手段として、本業をほどほどに副業に力を入れるという手もありますが、こちらもあまり期待はできません。

というより、副業はその種類にもよりますが収入が上がったと実感が湧くレベル(月数万円~10万円程度)稼ぐのは極めて難しいからです。

現に私も副業目的でこのブログを始めましたが全く芽は出ず早1年3か月が経ちました。

今ではブログを書くのが趣味になりつつあるので、いつか収益が出たらいいなくらいにゆる~く書いています。露骨なアフィリエイトとかは嫌なので。

ほかにもクライドワークスでライティングをしたり、ココナラで有料ブログを書いたりしましたが、稼げたのは総額で1万円程度であり、とてもじゃないですが副業とは呼べないレベルです。

これなら薬剤師のバイトでもした方がよほど手っ取り早く収入を増やせます。

YouTubeでは月数万の副業収入なら「だれでもできる」とか言っている人がたくさんいますが、これは本当でもあり嘘でもあると思っています。

というのも、だれでもの後に(圧倒的な時間投下・労力投下・努力をすれば)という言葉が隠れているからです。

圧倒的な時間と労力は本業の労働時間、体への負荷、家族(子供)の有無などによってかなり個人差があり、努力についても十分な分析、勉強、継続が絶対に必要です。

働きながらこれをやるのは並大抵のことではないです。

私がよく見ている子育てしながら情報発信しているユーチューバーさんは本当に化け物だと思っています。(いい意味で)

本人も睡眠時間を削り、趣味娯楽はほぼ無いという毎日を送っているそうで、YouTubeで収益化して週1投稿を続けるとかって本当に同じ人間ができることなのかとさえ思います。

私はすき間時間を見つけてブログを書くのが精一杯ですし、それすら週に1記事もあげられません。

1つ言えるのは、そのユーチューバーの方々は元々非常に優秀な方々であり、情報収集、ネタ収集、動画作成、編集などすべての作業を効率的に行うことができる能力の高い人間だということです。

これは自分が能力が低いからそれをできない理由にしているというわけではなく、体力・知力・根性などがある程度突き抜けていないと行くところまでは行けないということです。

そのため、副業すれば簡単に収入が上げられるというわけではなく、私のように書いても読まれない、もちろん収益も出ないみたいな期間を過ごしているブロガーさんなども星の数ほどいると思います。

私の場合、思い当たる節約はやりつくしているという自負があるので、空いた時間にブログを書いていますが、節約をやりつくしていない方はまず優先すべきは副業よりも節約だと思います。

節約は手っ取り早く手取りを増やせる

ここまで年収を増やすことの厳しさを解説してきました。

ネガティブなことばかり書かれてきてもううんざりだよと思ったそこのあなた!

お待たせしました。お待たせしすぎたのかもしれません。

ここからはタイトルでも言っている節約のポジキャンを全力でしていきます。

まあ頭の回転が速い方なら察しはついていると思いますが黙って読んでください。

まず前提として、節約でお金を生み出した方が労働によってお金を生み出すよりも圧倒的に効率がいいです。

理由は主に2つあります。

1つ目は上記で述べた通りで、収入を上げるのは難易度が高く、何とか手取りを増やせたとしてもそれに比例して税金も増えてなかなか手取りが増やせないからです。

2つ目は節約で浮かせたお金には税金が掛からないからです。

2つ目は1つ目と少し被りますが、ご存じの通り、通常私たちの額面収入には所得税、住民税、社会保険料などが掛かり、多くの一般庶民の方は30%近くは税金で持っていかれます。

月1万円収入を増やせたとしても、そのうち3000円程度は取られてしまう。

残った7000円も物を買ったら消費税として8~10%取られてしまいます。

もう税金はうんざりだよ!ってみんな思っているでしょう。

私もずっとそう思っています。

ですが、月1万円支出を減らして生み出した1万円には所得税などが掛からないので、掛かるのは使った時に取られる消費税だけで済みます。

その消費税も物を買うこと自体を少なくしていけば相対的に減らすことができます。

無駄なものを買わないというのは無駄な税金を払わないことにも繋がるわけです。

高齢者の高齢者による高齢者のための社会である日本において、我々現役世代というのは税金を払うだけ損です。

払ったら負けとさえ思います。

であるならば、無駄な税金は1円たりとも払わないという自助努力が必要不可欠です。

節約をして消費(支出)を削減すると消費税も一緒に削減でき、手取り(手残り)がどんどん増えていきます。

結局のところ、買ったけど使わなくなったものやダメにしてしまった食材、欲望に負けて使ってしまった浪費などにはもれなく消費税が掛かっています。

5万円無駄遣いしたらそのうち約5000円は税金になっているんですから笑えませんよ。

税金を加味すると、1万円のものを買うのに1万800円~1万1000円稼ぐ必要があり、時給1000円の人だったら1時間税金分の労働する必要があるわけです。

そう考えると俺が働いた1時間が老人の懐に入っているなんて・・・と思えてきませんか?

そう思えると嫌でも無駄な支出はしなくなります。

高齢者を悪者にするようで申し訳ありませんが、バブルや高度経済成長期にろくに資産形成もせずに好き勝手してきた人たち(全員ではありませんが)の尻拭いをするために現役世代が搾取され続け、その結果少子化がどんどん進んでいるわけですから悪者にしたくもなります。

そもそも医療・介護保険も寿命がここまで延びることを想定なかった制度なので、想定外のことが起きているのにそのしわ寄せを現役世代に課すのは不愉快極まりないです。

貧乏老人はせめて社会に迷惑を掛けず慎ましく生活していただき、金持ち老人はため込まずにガンガン金を使ってくれと言うのが私の願いです。

節約はタイムパフォーマンスが重要

節約を強調していると、20円安いから遠いスーパーに行くとか、なんでも間でも自炊すべきとか非効率的なことを言いだす人がいますが、それは極めてナンセンスです。

節約は他者に外注にしていることを自分でやったりするので、当然ながら時間は掛かるのですが、だからと言って時間を際限なく使っていては節約よりも大切なことに使う時間が無くなってしまいます。

家族と過ごす時間、大切な友人と過ごす時間などは何物にも代えがたい貴重な時間です。

それを理解した上で、お金を払った方が残る時間が多いと判断できる場合にはお金を使うことも大切です。

例えば駐車場代などですね。

私は都内在住なので、車を使うと大抵駐車場代が掛かります。

ですが、駐車場代をケチるために、電車・バスを使うと車で行けば10分くらいなのに公共交通機関だと40分くらい掛かったりして、さらに電車・バス代も掛かるため、目的地で長時間過ごすつもりなら公共交通機関で行きますが、1~2時間程度の用であれば駐車場代を払います。

行帰りの所要時間、ガソリン代、駐車料代を考慮しても車で行った方が得だと判断できるからです。

また、自炊で言えば揚げ物などは一切作りません。

体に悪いのでそもそもそんなに食べませんが、月に1回程度唐揚げなどを食べます。

唐揚げは絶対にスーパーの総菜を買うようにしています。

揚げ物は油代、ガス代、掃除の手間などを考えると少量作るにはコスパ・タイパが悪すぎます。

大家族や食べ盛りの子供がいて大量に作るなら話は別ですが、我が家のように夫婦で唐揚げ3個ずつくらい食べる程度であれば買った方が安いです。(30%オフ以上じゃないと買いませんが)

このように、偏に節約と言っても自分の時間を無料で換算することは愚の骨頂であり、タイムパフォーマンスをしっかりと考えたうえで、自分でやった方が良い場合と外注した方が良い場合を見極めることが大切です。

私がおすすめしている節約は当ブログでたくさん紹介していますので、ぜひご覧になってください!

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回は、収入を上げるのは難易度が高い理由と節約は手取り(手残り)増やすのに効率がいいことを解説してきました。

平均年収程度の収入があれば、今の日本において蓄財はまだしやすいです。

これから物価高、増税などで蓄財がしづらくなることはほぼ確定路線ですから、今この瞬間から節約を始め、少しでも早くまとまったお金を作り、低い生活水準でも満足できる感覚を養うことも非常に重要です。

このブログはそういう人に役立つものになって欲しい、私の数少ない強みである節約スキル・お金の知識を発信することで、将来お金に困る人が減って欲しい、そんな思いで更新しています。

今後も読む人の役に立つ情報をできる限り発信していきますのでよろしくお願いいたします

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ABOUT ME
hiropon
初めまして。ヒロポンです。 私は大学病院で薬剤師をしています。 医療や健康についての情報発信をしたいと思いブログを始めました。 定期的に皆さんの健康に寄与する記事を更新しますので、よろしくお願いします。