今回は投資をしないとどんな不利益を被るのかを解説していきます。先の読めないこの時代、労働だけで資産形成を行うことのリスク、もらえるかわからない年金など不安要素は挙げればキリがありません。そんな不安定な状況を安心して生きていくために必要なことをこの記事で解説していきますので是非最後までご覧ください
前提
この記事の前提です。
タイトルでは投資をしていない人を煽るようなニュアンスを持たせていますが、実際私の本音としては、やりたくないのならやらなければいいと思っています。
ただ一つ言えることは、よくわからないから・怖いからという理由で投資をしないのは勉強することから逃げているだけであり、それで将来お金に困ったとしても誰も助けてはくれないということです。
勉強し、仕組みを理解した上で、それでも自分はやるべきではないと判断したのなら、自分の判断を信じてそのまま生活するのが良いと思います。
このブログを読んでくださっている方の大半は若い世代の方だと思うので、その人たちに向けた内容であることをご承知おきください。
この記事では、投資をしようか迷っている人に向けて、投資をすべき理由を解説していきます。
この記事を読んで投資を始めることになったという人が一人でもいたら本望です。
インフレについて
昨今では私たちの生活に影響を与えてきているので、実際に肌で感じている人は多いのではないでしょうか?
2024年5月に発表された消費者物価指数(総合指数)は2020年を100として108.1と8.1%も上昇していました。
これは、この4年で8.1%物価が上がったことを示しています。恐ろしいですね。
今更インフレとは?なんていう気はありませんので、知らない人はググってください。
昨今の日本のインフレの要因は様々ですが、ロシア・ウクライナ戦争による世界経済変動、為替(円安)、原油価格高騰などぱっと思い浮かぶだけでもこれだけあり、事態は想像以上に深刻です。
特に現在のインフレは悪いタイプのインフレであり、正確にはスタグフレーションと呼ばれています。
通常インフレは物価の上昇→企業の利益増加→労働者の賃金増加→消費(需要)増加→物価の上昇・・・以下ループが繰り返され、景気が良くなるものです。
ただ、それが過熱しすぎるとハイパーインフレと言うものを引き起こし、通貨の価値が紙切れとなってしまいます。
トルコリラやジンバブエドルなんかが有名ですよね?
リンゴを買うのに札束が何個も必要みたいな異常事態です。
政府の役割として、中央銀行の金利をコントロールしたり、通貨発行量を調整したりして景気をある程度コントロールするという超重要なミッションがあります。
これは国の価値をある程度確保する上でも絶対に必要なことです。
緩やかなインフレと言うのは、人々の消費を促し、それにより雇用が生まれ、経済も成長していくのでいいものなのですが、物価が上がりすぎると消費が低迷し、世の中に出回るお金の量が減るので、お金の循環が悪くなり、結果として景気が悪くなります。
日本は1990年代後半からデフレが始まり、つい数年前までずーーーとデフレでした。
これは日銀と日本政府の政策によって意図的に行われており、これによって現在の日本の経済が大打撃を受けているとも言われています。
我々庶民からすれば、物を安くを買えていい時代だったじゃないかなんてのんきに思いますが、マクロ視点で見ると全然よくないのです。
日本銀行は長らく低金利政策(マイナス金利含む)を行っており、住宅ローンを組む庶民や中小企業を助けてきました。
ですが、これによって海外投資家などは金利が低い日本円に対して投資をしなくなり、円の価値が徐々に落ちてしまい、昨今の円安を生み出す結果になったと言われています。(他にもGDPが下がってるとか国力低下とかいろいろと要因はありますが・・・)
現在の日本のスタグフレーションと言うのは物価は上がるが賃金は上がらない状態なので、国民の消費はさらに消極的になり、景気はさらに後退する可能性が高いと言えます。
今の物価上昇というのは、賃金を上げるためのものではなく、輸入している原材料費の高騰などを理由として起こっていることなので、賃金に反映されるわけがありませんよね。
そして恐ろしいことにこのスタグフレーションはいつ終わるかわかりません。
その前に、日本がハイパーインフレになって経済が崩壊し、国としての機能が果たせなくなる可能性もあります。
こうなると、私たちが保有している日本円の価値は紙切れになります。
紙幣の価値と言うのはその国の信用そのものですから、日本という国が海外から見放された時点で円は紙切れになります。
日本は生活に使うものの大半を輸入によって維持しています。
そのため、日本円が紙切れになってしまうと日本人は生活が成り立ちません。
農業や畜産など国内の産業でなんとかすればいいじゃないと思う人もいるかもしれません。
ですが、農作物の化学肥料、家畜のエサの原料なども海外から輸入していますので、純粋に国内で自給できるのなんてせいぜい米と魚介くらいでしょう。(魚も漁船の燃料費高騰で厳しいかもしれませんが・・・)
私は日本が大好きです。
税金(国民負担率)は高いけど、医療はトップレベルで、インフラが整っていて、水がきれいで、治安も良くて、飯が旨い。
ヨーロッパ旅行から帰ってきて、改めて日本の素晴らしさに感動したことを今でも覚えています。
そんな日本でこれからも暮らしたいです。
ただ、国民総貧乏時代が訪れると先に述べたような日本の魅力はなくなり、治安が悪化して無法地帯になり果てるでしょう。
長々と小言を並べてしまい申し訳ありません。
話が飛躍しすぎた部分もありましたが、20年後などは日本がどうなっているか本当にわかりません。
卵が1パック1万円になっている可能性だってあります。
要するに、日本円だけ貯金して蓄財した気になっているとあるとき一瞬にして紙切れになるリスクがあるということです。
そのリスクをヘッジできるのが投資です。
金や不動産などの現物投資、株や債券といった金融投資。
いずれにしても、円ではなく別のものに資産を取り換えておくことで、日本円の価値が下がった時に投資しているほかのものが資産の価値を護ってくると言うことです。
実質賃金について
皆さんは実質賃金という言葉をご存じでしょうか?
実質賃金とは「働く人が受け取る賃金から物価の影響を除いたもの。賃金の額面が同じでも物価が上がれば購入できるモノやサービスは減り、物価が下がれば購入できるモノやサービスが増える。額面ではなく正味の購買力を表し、個人消費の動向に影響する。働く人が受け取る額面を示す名目賃金を消費者物価指数で割って求める。」東京経済新聞HPより引用
この実質賃金は現在26ヵ月連続で減少しており、これは過去最長記録だそうです。
要するに、労働者の給与が物価上昇に全く追いついていない状態だということです。
こんな状態では欲しいものがあっても財布のひもをきつくしめ、お金を使わなくなるのも当然ですよね。
お金を使わなくなるからさらに景気は悪くなり・・・以下略
国は企業に対して賃上げの要求などをして実質賃金の上昇を促していますが、企業も内部留保を確保したりする必要もあり、利益が伸び悩んでいる状況での賃上げをできない状態にあります。
厚労省としては、「今年の春闘で多くの企業が賃上げをしたが、物価上昇には追い付いていない」とコメントしています。
ただネット上では、「多くの企業とか言うけど賃上げしてんの大手企業だけだろ」とか「元々高給取りの賃上げしてどうすんの」とかいろいろ言われており、中小企業で賃上げできているところはさほど多くないようです。
実質賃金が上がらないとスタグフレーションは解消できませんから、なんとか賃上げをしたいところですが、そもそも企業の利益が出ないと上げるための銭がないですよね。
国からの補助金などもあるかもしれませんが、そういうのは悪い人たちの懐に入っているでしょうから現場には届きません。(私の憶測です)
私のような節約家はお金を使わず流動性を悪くしている諸悪の根源ですから、お金を持っている人はジャンジャンお金を使ってください!特に高齢者!
今後の日本について
言いたいことはほとんどインフレのところで言いましたが、一言で言うと「今後の日本は絶望感半端ねえ!!」ってことです。
経済が終わっているのはもちろんですが、超少子高齢化も深刻であり、人口減少がすでに始まっています。
国の人口は国力そのものですから、人口が減るというのは国にとって由々しき事態です。
にもかかわらず、子育て支援や現役世代への支援を充実させず、高齢者優遇を続けてきた政府の責任は重いです。
ただ、政府に文句を言っても、日本人はデモとか起こさないので、結局政府はやりたい放題なわけです。
オワコンジャパンとか沈没船とか言いたい放題言われていますが、ネタじゃなくて本当になりかねないから笑えません。
お先真っ暗な実情を突き付けられて生きる気力を失う若者がいるのもうなずけます。
逆にZ世代のように従来の価値観に当てはまらない生き方を選ぶ人たちも現れています。
ちょうど私もZ世代の人間であり、特徴は非常に当てはまっていると思います。
職場でのキャリアには興味がなく、全力でFIREを目指しているのなんてまさにそうですよね。
終身雇用が崩壊しかけている今、会社のことしか知らない、そこの業務しかできない人間なんてその会社がつぶれたら役に立たないじゃないですか。
それだったら、上司のご機嫌取りやその会社での地位向上に努めるよりもスキルアップやプライベートに時間を使った方がよっぽど合理的です。
話が逸れましたが、今後の日本は極めて厳しい状況になることが予想されますので、私たちも身の振り方を考えていくべきだと思います。
我々がやるべきこと
私たちができることと言えば、ちゃんと選挙に行き民意を示すこと、そして、資産形成をして自分と周りの大切な人を護ることくらいです。
賃金が高ければ、節約なんかせずにジャンジャンお金を使って経済を回した方がいいですが、ほとんどの人は賃金が低いので、資産形成をするには節約するしかありません。
幸いなことに現代ではほぼ無料で簡単に資産運用ができるネット証券、超低コストで分散投資ができる優良インデックスファンドなど投資を始める地盤が整っています。
次項で述べますが、投資の勉強についてもしやすい環境が整っています。
こんな恵まれた環境なのですから、やらないのはただの怠惰でしかないです。
投資の勉強をせずに、節約もせずに「金なんかねえよ(怒)マジ日本終わってるわ!」と怒っている人はまず節約・投資をしてください。
20年後、30年後笑っていたければ、苦しみたくなければ・・・投資をすべきです。
そして、きちんと選挙に行くこと。
地方議会とかは腐った老人のたまり場になっており、その大半が私腹を肥やすことしか考えていないやつばかりであり、自分の関連団体を優遇したり、自分たちが得する条例を作ったりとやりたい放題です。
若い議員が当選したとしても、数の暴力でねじ伏せられてしまう。
でも、選挙に行かないのに政治が悪いとか言ってる人は本当に無責任です。
どんなに議員が好き勝手やったとしても、「国民に選ばれた人間」という事実だけは揺るぎません。
自分たちで選んで、その結果不幸を被ったのなら、それは自分たちにも非があるということです。
まともな候補者が少ないこと自体が大問題ですが、二階氏のように世襲している家系も多いでしょう。
まともな候補者が出ることは我々には祈ることしかできないですが、出てきたらその芽を老人につぶされないように全力で応援すること。それは選挙で投票し、民意を示すことに繋がります。
自分たちは監視しているぞ。ちゃんと政治やれよ。と圧をかけることもできるでしょう。
私個人的には、都知事選で石丸氏が2位になったことは若者世代の影響力が少し増したような、今の政治が変わるのではないかと思えるような小さな灯のように見えました。
自民党はクソだとか、野党もロクなのがいないとか言いたい気持ちが分かりますが、我々ができることは「この人に政治をやってもらいたい」という人に自分の票を入れることだけですから、選挙権は確実に行使しましょう。
お金・投資の勉強方法
ネット環境やYouTubeなどのプラットフォームが充実した現代においては、投資の勉強のハードルは極めて低くなっています。
一昔前は情報自体がなかなか出回らなかったし、出回っているのは詐欺師の情報などだったので、投資にいいイメージが無い世代の人も多いと思います。
ですが、現代では様々な情報発信者がおり、書籍、動画、ブログなどあらゆる方法でお金・資産運用の勉強をすることが可能になりました。
私も最初は2冊の本を読んで投資を始めました。
私が最初に読んだのはバフェット太郎氏の「バカでも稼げる米国株高配当投資」とロバート・キヨサキ氏の「金持ち父さん・貧乏父さん」です。
おすすめの本はこちら↓
この辺を読んでおけば、マネーリテラシーのベースは十分に作ることができますし、投資についても山崎元さんの著書は本当におすすめですので、ぜひ読んで勉強してみてください。
お金の大学著者の両学長はYouTubeで「両学長のリベラルアーツ大学」というチャンネルを運営されており、動画で学ぶのも非常におすすめです。
私の投資・お金に関する知識は書籍とYouTubeで勉強したものであり、どちらで学んでもいいと思いますが、おすすめはYouTubeですね。
書籍の多くはAmazonのサブスクサービスであるAudibleで聞いた(読んだ)り、kindleアンリミテッドに短期(99円キャンペーンなど)で契約して読んだりしました。
YouTubeのメリットはなんと言っても作業しながら耳で聞いて勉強できる点です。
私は通勤時間、入浴時間には必ずYouTubeをバックグラウンド再生で聞いており、すき間時間に耳から情報を得ています。
トータル100時間以上は軽く超えていると思います。
YouTubeで勉強する場合はYouTube Premiumにするのはマストです。
勉強の効率を上げるための投資は惜しむべきではありません。
AudibleやYouTube Premiumについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください!
この時代に投資の重要性に気づけたのは非常に幸運です。
これだけ勉強しやすい環境が整っているのですからやらない理由がないですよね?
ダラダラスマホを見ているその瞬間にも投資をしている人としていない人の差は開いています。
ダラダラするのならせめて投資の積立設定をしてからしましょうよ!(笑)
私の言いたかったことは以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。