今回は多くの人を敵に回すであろう「飲酒」をテーマに、節約・健康に関連したことを書いていきます。私が普段患者の治療に携わっていて思うこと、それ以外で酒に対する思い、個人的な意見、偏見など盛り込んだ内容となっています。私はアルコールアンチなので、アルコール好きの人に後ろから刺される覚悟でこの記事を書いていきます。
前提
この記事(特に健康への悪影響の項)は私が普段病院で見ている患者の方々を参考にしています。
一昔前は「酒は百薬の長」だとか「少量の飲酒は健康効果がある」とか言われていましたが、最新の研究では「飲酒は少量であっても健康面においてマイナス効果しかない」と結論付けられています。
例外として、ワインに含まれるポリフェノールなどは抗酸化作用が期待できますが、それでもアルコールの悪影響を受けるのでプラスマイナスで言ったらどうなのか微妙なところです。
飲みにケーションという言葉も死語になりつつありますから、コミュニケーションツールとしてもその有用性は低くなってきています。
要するに、アルコール摂取は現代を生きる人間にとって不要な物であるということです。
この記事ではその理由をつらつらと書き連ねていきます。
お酒が好き、お酒が趣味、飲み行くのが生きがいなんだという人にとっては不愉快極まりない内容となっていますので読まないことをおすすめします。
ただ、私個人の意見としては、酒なんてこの世からなくなればいいと思っていますし、酒が無ければ多くの病気のリスクが減ると本気で考えていますので、酒を愛する方々を敵に回してでもこの記事を書いていきます。
※お酒を好きな人を否定しているわけではないことはご理解ください。蓄財、健康に関してはマイナスしかないということをこの記事では述べています。
アルコールの定義
アルコールは酒類に含まれているもので皆さんご存じのエチルアルコール「エタノール」と同義です。
「C2H5OH」は高校の化学とかでも出てきましたよね?
エタノールは肝臓で代謝されるとアセトアルデヒドという中間体を経て、最終的には水と二酸化炭素に分解されて無毒化されます。
お酒に強い・弱いというのはエタノールからアセトアルデヒドに変える酵素「アルコールデヒドロゲナーゼ(ADH)」とアセトアルデヒドを酢酸へ変える酵素「アルデヒドでヒドロゲナーゼ(ALDH)」の発現遺伝子によって決まっています。
お酒に強い人(酔わない人)はADH、ALDHともに強く、アルコールの代謝が凄まじいタイプと言うことになります。
お酒を飲んだ時の酔い(いい気分)はエタノールによるもので、二日酔い、気分不快、頭痛などはアセトアルデヒドによるものなので、酔いやすいが酒が残りにくい人はADHは弱いけどALDHは強いということです。
ちなみに私は大学時代の実験でADH、ALDHともに雑魚でした。
まあこのへんの話はあまり深堀はしませんが、興味のある方はこちらのサイトをご覧になってください。
前提として、アセトアルデヒドと言うのは体にとって毒です。
身近なアルデヒドと言えばホルムアルデヒドですかね?
ホルムアルデヒドはC2HO(HCHO)の物質で、アセトアルデヒドのメチル基が水素に変わったものです。
建築材に用いられることが多く、シックハウス症候群の原因物質としても有名です。
メチル基が水素に置き換わっただけのやつが空気中に漂うだけで具合悪くなるってアルデヒド大丈夫か?ってなりません?(私はなります。)
私たちの体はこの毒を処理するために多くのエネルギーと水を消費します。
頑張って酢酸に代謝すればアセチルCoAとかエネルギー関係にまわせますが、酢酸にする過程で多くのエネルギーを要しているのでむしろマイナスですね。
酒を飲んだ夜に喉がカラカラで干からびたような状態で起きたりするのは、アルコールの代謝に水を要しているのと、アルコールの利尿作用によって寝る前にトイレ行っているからです。
脱水は人間にとっては由々しき事態ですから、それを引き起こす飲酒もまた有害であると言えます。
お酒は百害あって一利なしと言うのが私の見解です。
アルコールの経済的損失
アルコールの経済的損失は大きく2つあると思っています。
金銭的損失
皆さんは普段どれくらいお酒を飲みますか?
酒代については、飲む量、宅飲み、飲み屋、肴、つまみなどいろいろな要因が絡んでくるので一概には言えません。
ここでは、経済的損失を計算する上で一つのデータを使用して試算していきます。
ソースはこちらのサイトに掲載されていたもので、月の酒代は概ね1万円とします。
社会人1年目(大卒)と仮定して、22歳から65歳まで(定年まで)毎月1万円の酒代が掛かったとすると・・・
43年間×(12万円/年)=516万円
ざる計算でこんなもんです。驚きですね。
飲む量、酒の種類などでも酒代は変わりますので、あくまでも平均値を用いた概算とお考え下さい。定年後も飲む人がほとんどだと思うので生涯で考えたらこんなものでは効かないと思います。
516万円って軽自動車数台買えるレベルですね(笑)
これをインデックス投資に回していたら・・・
お酒を飲む人と飲まない人で手元に残るお金に差ができるのは当然ですね。
また、酒と言うのはつまみや肴がつきものですよね?
これも結構バカになりません。お菓子やらしょっぱい料理やらでそれ自体も体によくないしそこそこいい値段します。ビーフジャーキーとかサラミとかめっちゃ高いですよね?
そういうのも加味すると600万円は優に超えてくるんじゃないかと思います。
結局、仕事帰りにお酒を買って帰るとなると、一緒に食べるもの(刺身、するめ、肉類・・・etc)などそこそこ値の張るものが候補になってきますよね?(私お酒飲みませんけど)
何だかんだ言って、こういうつまみ系の方が高くつくじゃないですか。
鮭とばとかめっちゃ旨いですけど結構高いですし・・・
こういう食べ物も中毒性があるので、酒の依存性と相まって負のスパイラルに陥ります。
酒を買う→お気に入りのつまみを食べる→酒が旨くなる→またつまみが食べたくなる(以下無限ループ)
自炊すればいくらか安く済ませることはできますが、それでも食べないに越したことはありません。
自作したつまみ系はおかずとしてご飯を食べればいいだけですし
あとこれ思ってるの私だけなのか気になりますが、稀に職場の飲み会とか行きますが居酒屋のメニューって高すぎません?
大学の時から思ってましたけど、梅酒のソーダ割1杯とかで450円とかするじゃないですか~
梅酒1L1000円とかで買えるのに、居酒屋で頼むと多分50mlくらいしか入ってないのに450円
これ何かのバグなんか?って思ってしまいます。
もちろん席代、人件費など諸々乗っていることは重々承知していますが、それでも納得できません。
この価格でもバンバン注文が入るってよく考えたらおかしなことです。
これはアルコールによって判断能力が鈍っているのに付け込んだ商売であると考えます。
酒が入っていなければ「これ1杯で500円?高すぎやろがい!」って判断できますが、飲みの席では酒に酔っていい気分になっている、みんなのいる手前ケチケチするのも・・・とか相まってあんな法外な値段でも注文してしまうんでしょうね~
飲み放題2500円!5杯以上飲めば得!とか言ってる店ありますが、元の値段設定が高いということをなぜか誰も疑問に思わないですよね?
私は飲み会言っても素面なんで、「酒ってホント高いよな~」とか「このメニューはコスパ良さそうだな」とかそんなことを考えてしまいます。
居酒屋のメニューはぼったくりのものから割と凝っていて独創的で美味しいものまであるため、新たな知見を得られるというのはメリットですかね。
私自身は本当に仲のいい人と行く飲み会は是非とも参加したいですが、職場の大人数の飲み会とかは正直好きではありません。(最近は子供を理由に不参加にしてます)
やはり飲み会1回5000円とかFIREを本気で目指している私にとっては致命傷になるので参加するかは慎重に吟味しています。
時間的損失
酒に酔って失うのは何もお金だけではありません。
私はほかの記事でも人間にとって時間は何よりも大切だと述べてきていますが、酒によってこの貴重な「時間」を失います。
お酒を飲むことで失う時間は以下の2つです。
飲んでいる時間と飲んだ後の時間
居酒屋であれ宅飲みであれ、酒を飲んでいる時間は有益な生産活動はできません。
飲んでいる時がストレス発散だったり、自分のリラックスタイムなんだという人はいると思うのでそれは否定しません。
ただ、科学的にはそのストレス発散やリラックス効果とやらもまやかしであるということです。
酒を飲むことで気分が良くなっているのはあくまでも一時的なものであり、脳は気分が良くなっていても肝臓を始めとした身体の方はダメージを負っています。
つまり、酒にストレス解消効果やリラックス効果はなく、一時的に脳を騙してそう錯覚させているだけなのです。
アルコールは脳内報酬系を刺激してドーパミン(快楽物質)を分泌させ、脳を気持ちよくさせる作用があります。
これは合成麻薬など依存性が極めて高い薬物とやっていることとしては同じです。
そうして後に残るのが二日酔いです。
騙されて気持ちよくなった分、その反動として二日酔いに襲われます。
脳が騙されている間、体にとって有益なことなど何一つできませんから、その時間は失われていると考えることができます。
そして、二日酔いで苦しんでいる時間もまた失われた時間です。
「別にそんなに酒なんて残らんけど」という人も見受けられますが、実際はそう豪語している人の生産性は落ちているそうです。
二日酔いで動けない時間、動けたとしても生産性が落ちている時間については酒によって失われた時間と言っても過言ではありません。
時給換算で時間の価値を語るのは浅はかですが、空いた時間は休息や自己研鑽に充てることができるので、結果的に仕事で成果を上げられる可能性が高まります。
家族がいれば家族と楽しい時間を過ごすことに使うこともできるでしょう。
様々な使い道がある貴重な時間を苦しみながら横になることに充てるのは悲しすぎませんかね?
時間を有効活用する上でもアルコールは飲まないに越したことはありません
アルコールの健康への悪影響
ここからは薬剤師らしくアルコールの健康面での悪影響を述べていきます。
悪影響は大きく3つあります。
メンタル面
アルコールに依存性があることは多くの方がご存じだと思います。
ただ、その依存性の強さと害の大きさを知っている人はそこまで多くないと思います。
上の図は違法薬物、タバコ、アルコール、ベンゾジアゼピン(睡眠薬)の依存性と害の大きさを表したものです。
驚くべきことに、アルコールの依存性は覚せい剤よりも強いんです。
やばいですよね?アルコールの依存性は覚せい剤、大麻よりも強いというのは本当に恐ろしいことです。
まあジスルフィラムやシアナミドという嫌酒薬(アルコール依存症治療薬)なんてものがあるくらい、アルコール依存症は社会問題になっています。
私も今までに何名かこの手の薬を飲んでいる患者を見たことがあります。
アルコール依存症の更生施設とかもありますから、アルコール依存症から抜け出すのは一筋縄ではいきません。
さらに図を見てみると、害の大きさも覚せい剤を上回っています。
あれ?覚せい剤は覚せい剤取締法で破ると捕まる、大麻は大麻取締法、向精神薬も取締法がある・・・アルコールは無くていいの?(素朴な疑問)
覚せい剤より有害なのに法的に野放しになっているどころかテレビCMとか流しちゃってますけど・・・
まあ世の中には大人の事情ってものがあるんだと思いますが、アルコールの害については科学的に証明されていますので、いくら美味いだのストレス解消だのとメリットを並べ立てても健康に生きる上では害でしかありません。
恐ろしいのが、更生施設に入るほどではないけど毎日酒を飲まないとやってられないって人がその辺にゴロゴロいて我々と共存しているっていう事実ですよ。
依存症だけどギリ仕事はできる、日常生活は営めるというのはちょっと怖いですし、そんな状態の人が何らかの仕事をこなしていることが信じられません。
たまに電車に乗ると車内で缶チューハイ飲んでるおっさんとかいますけど正直ドン引きしてます。
アルコールも薬物同様離脱症状を起こします。
離脱症状が起きるとアルコールが欲しくなり、アルコールが体内にある状態が普通で抜けた時が調子が悪いという最悪な事態を招いてしまいます。
最終的には日常生活を営めなくなり、仕事、家族、人間関係など大切なものを失ってしまいます。
「酒は飲んでも飲まれるな」と言いますが、この言葉は本当にその通りだと思います。
また、飲酒によって気が大きくなり、トラブルを引き起こしたりすることもあるかもしれません。
アルコ―ルは理性を狂わせ、正常な判断ができなくなりますので、酔っている時にトラブルを起こして、酔いがさめたら覚えていませんでは済まされないのです。
様々なリスクを回避するという観点からもアルコールは避けるべきです。
発がんリスク
ここが私が一番伝えたい項目です。
アルコールの発がんリスクは多くの研究で明らかにされており、科学的に証明されています。(気になる方はこちらのサイトをご覧ください。)
私は1年前まで消化器外科の病棟の担当でしたが、そこでは食道癌、胃がん、大腸がん、すい臓がん、胆管癌、直腸がん、十二指腸癌、肝臓がんなど消化器系全般のがん患者に携わりました。
患者の情報を拾うときにカルテを見ていくのですが、私の見た限りです食道がんの人はもれなくアルコール摂取者でした。
特に、「フラッシャー」と呼ばれるお酒を飲むと顔が赤くなる人でリスクは高まるとされており、医師のカルテにもフラッシャーの有無が記載されているほどです。
食道癌のリスク因子は飲酒、喫煙、熱い食べ物(飲み物)であり、喫煙している(していた)人もかなりの割合いました
肝臓がんは有名かもしれませんが、アルコールによる肝臓がんは段階を経て進行していきます。
まずはアルコール性肝障害。次にアルコール性肝硬変。末期が肝臓がんです。
肝障害で何とか踏みとどまれば回復の見込みがありますが、肝硬変になると予後は悪いです。
肝硬変とは肝細胞が硬く変性してしまい、臓器としての機能が著しく低下してしまった状態です。
イメージとしては焼きすぎたレバーみたいな感じですね。硬くてぱさぱさのあれ。
肝硬変になると肝臓としての機能が果たせなくなり、やがて癌細胞に変性してしまいます。(必ずなるわけではありません)
ちなみに、一度肝硬変になるともう二度と正常の肝細胞に戻すことができません
ここで紹介するのは食道がんと肝臓がんになった人のそれぞれの末路についてです。
まず、食道癌です。
食道癌の治療は外科的切除、放射線、化学療法(抗がん剤)となり、複数組み合わせて行うこともしばしばです。(例:放射線+抗癌剤=ケモラジ)
外科的切除が唯一根治が望める治療ですが、場所的に手術が難しく、すべて取りきるのが困難です。(取った後のことも考える必要があるので)
手術ができる大きさであれば、手術をしてから術後補助化学療法を行い、残っている癌細胞を皆殺しにします。
大きすぎる場合は先に抗癌剤をして腫瘍を小さくしてから手術をする場合もあります。
現状は腫瘍がそこそこ大きくなってから見つかることが多い(自覚症状で飲み込みづらいなどが出てから)ので、手術で取ってはい完治!なんて人はほとんどおらず、術後補助化学療法をやっている時に再発・進行、そこから放射線を併用というパターンが多いです。
食道癌自体の化学療法(レジメン)はそんなに種類は多くないので、効果が得られなくなった化学療法はその後使用することはできず、どんどん治療の選択肢は狭まっていきます。
腫瘍が大きくなると嚥下時の痛み、通過障害(食べ物が詰まる)などで食事もできなくなっていき、最終的には高カロリー輸液と呼ばれる注射の点滴、成分栄養剤と呼ばれる飲む栄養食品(医薬品扱い)などで栄養を補い、痛みは麻薬を使用してコントロールし、最後はBSC(緩和的治療のみ)となり天寿を全うします。
抗癌剤の影響で腎臓がダメージを受け、それによって予後が悪くなる方もそこそこいます。
私が見ていた患者さんたちは大体60~70代で、初期治療(見つかって初めにやる治療)から1年程度で亡くなった方もいました。
食道がんの抗癌剤は入院で行うものが主流であり、定期的に入院してくるため、家での様子を伺ったり、副作用のモニタリングなどをしていました。
少し前まで普通に話をできていた方が、あれよあれよとBSCになり、麻薬を使って何とか痛みをコントロールして療養病院に転院してお看取りされるなんて流れを何度も見てきてますから、本当に食道がんの最期と言うのは見るに堪えないです。
次に肝臓がんですが、こちらも食道がん同様効果的なレジメンが少ない癌腫です。
肝臓がんの治療は外科的切除、肝動脈化学塞栓療法(TACE、TAE)、化学療法の3種類が主流です。
肝動脈化学塞栓療法と言うのは、肝臓の動脈(特に癌細胞に栄養を供給している動脈)に抗がん剤や詰め物を注入し、出口を塞栓することで、内側のがん細胞を兵糧攻めにしたり、血流をなくして死滅させる治療法のことです。
体への侵襲が少ないため、肝臓がんでしばしば用いられる治療法です。
ただ、定期的に入院してこの処置をしなければならなので患者さんの負担はそれなりにあると思います。
抗癌剤は点滴、内服と種類はそこそこあるものの、劇的な効果が見込めるものは少なく、その多くは余命を数カ月~数年延ばす効果があるといった感じですね。
肝臓がんになると当然ながら肝臓の機能が著しく低下します。
肝臓は体内で多くの物質を代謝する最大の解毒工場であり、数多くの毒素を無毒化することができます。
また、アルブミンと呼ばれる超重要なタンパク質を合成する働きもありますから、これらが障害されるとその被害は甚大です。
特に、アルブミンが低下すると低アルブミン血症という状態をきたし、お腹に大量の水が溜まります。(腹水)
たまにお腹だけとんでもなくポッコリしているおじさんを見かけたりしますよね?
ビール腹や中年太りの可能性もありますが、もしかしたら肝硬変か肝臓がんによって腹水が溜まっている人かもしれません。
アルブミンは血管内に水を留める働きがありますが、それが減ってしまうと血液(水)が血管外に出ていき、細胞間隙などに入り込むことでむくみや腹水として現れます。
肺に水が溜まった場合は胸水と呼ばれ、息苦しさの原因となります。
腹水は定期的におなかに管を刺して抜き取る(病院で)か献血から作られたの血液由来製剤であるアルブミンを注入してコントロールします。
ほかにも、肝機能が下がることによってアンモニアを尿素に変えられず高アンモニア血症をきたさぬように飲み薬を飲んだり、それはもうたらふく薬を飲まなければなりません。
肝臓がんも最期は楽に逝くことはできませんから、できることならなりたくないですね。
生活習慣病
最後に、アルコールによって起こる健康への悪影響として生活習慣病を挙げておきます。
何をいまさらって感じですが、これは外せません。
アルコールそのものは広義的には炭水化物であり、肥満、糖尿病のリスク因子になります。
それに加えて、上述したように一緒に食べるつまみなどはしょっぱくて脂っこいものが多いですから、これまた肥満、高血圧のリスクになります。
また、アルコールによって肝障害をきたすと、脂肪肝のリスクが高まり、脂肪肝は肝硬変のリスクを高めますので、連鎖的に肝臓がんのリスクが上がります。
生活習慣病によって動脈硬化が進めば脳梗塞、心筋梗塞のリスクがあがり、いろんな方向から私たちの死亡リスクを高めてきます。
もうね、本当にいいことが無いんですよね。
私の思い
ここまで好き放題アルコールのネガキャンをしてきましたが、最後に私の思いの丈を語らせていただきます。
私の父方の叔父は胃がんの肝転移で70前半に逝去しました。
あの人には良くしていただいていましたが、今思えば酒・たばこを無限に続けており、胃がんの手術をして、抗がん剤を飲んでいる頃はすっかり痩せていましたが、それでも酒は飲んでいました。
胃を切除して、食べ物も制限されて、それでもなお酒は止めないというのはなんといいましょうか酒の影響力って半端ないなって思い知らされましたね。
客観的に見たらおかしいじゃないですか?
酒(たばこ)の影響で癌になって、辛い思いして、それでも亡くなる少し前くらいまで酒は飲んでたんじゃないですかね~
もうね、クレイジーですよ。本人が納得していたのなら責めるものでもないですけど。
私の父もフラッシャーのクセにほぼ毎日晩酌しているので心配していますが、今のところ運よく60代後半まで調子よく過ごしています。
本人の幸せが一番ですが、くれぐれも飲みすぎに注意してください。
また、この記事を読んでくださった酒飲みの方のアルコール摂取量が1gでも減ることを祈っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。