今回は、資産1000万円を超えて気づいたこと、変わった心境の変化について主観マシマシで解説していきます。資産形成を始めた人にとって1000万円というのは一つの大きな壁だと思います。この先には何が待っているのかをあらかじめ知ることで今どのように立ち回ればいいのかが分かると思います。
前提
まず勘違いしないでいただきたいのは、資産と貯金は違うということです。
貯金とは現金のみですが、資産とは株、債券、投資信託、金、不動産など価格が変動するものの時価総額を加味して算出した現在の値(時価総額)となります。
なので、一時資産1000万円を達成したとしても、景気が悪くなったりすることで目減りして、すぐに1000万円を割ってしまうことも十分にあります。
かくいう私も一度1000万円を突破した次の月に米国株や全世界株が下落し、すぐに1000万円を下回りました。
その月の給料を足しても超えられないほどの下落を食らいましたのでかなりショッキングでしたが、その翌月には相場が戻り、無事に1000万円超えが安定しました。
私からすれば貯金だけで1000万円超えている人は素直にすごいと思います。投資の力を借りていないわけですからね。
※補足 資産1000万円は私が独身時代に貯めたものです。
先に結論
先に変わった心境の変化をまとめておきます。それぞれの詳細は各項目をご覧ください。
- ①人生が変わるほどの衝撃はなかった
- ②人にやさしくなった
- ③時間の重要性に気がついた
- ④お金を使うことの大切さに気がついた
- ⑤勝利への道筋が見えてきた
①人生が変わるほどの衝撃はなかった
いきなりショッキングな話ですが、多くの初心者投資家が憧れている資産1000万円というのは超えた瞬間少しうれしいですが、それ以降は特別な感情はありませんでした。
しいて言えば妻に祝ってもらったくらいでしょうか。二人でケーキを買って食べたくらいですが。
私たち夫婦は比較的質素に生活しているので、資産1000万円を超えたら少し生活レベルが上がるのかなとか思っていましたが、全くそんなことはありませんでした。
何ならより倹約生活に拍車が掛かりましたね。
よくYouTubeで資産1000万円を超えて起こる変化みたいな動画を見ていましたが、確かにそこでも大きな心境の変化はないと言っている人が多かった印象があります。
やはり、一般的に大金である1000万円であっても、別に早期リタイアできるほどの額ではないですし、投資の利益を得るにもまだ心許ない額ですので、結果的に何も起こりようがないということです。
結局やるべきことは変わらず、今後も愚直に資産形成をするだけなので、あくまでもその通過点ということなのでしょう。
②人にやさしくなった
人生が変わることの変化はありませんでしたが、いい方向への変化として人にやさしくなったことが挙げられます。
正確には心に余裕ができたといった方が正しいでしょうか。
私は元々人にあまり興味がなく、怒りの感情もあまり生まれませんが、やはり人間ですので仕事中にイライラすることはありました。
もちろん表には出しませんが、小さな変化に気が付く人にはバレていたかもしれません。
ですが、1000万円貯まってからは「最悪仕事辞めても食えなくなるわけじゃないしな」とか「なんか今の言い方少しうざかったけどまあいっか。我、1000万あるし」みたいな余裕が生まれるようになりました。
仕事のストレスで病んでしまったりする人が多い世の中ですが、そうまでして仕事にしがみつく根本の原因はやはり金銭面でしょう。
プライドとか世間体とかもありますが、結局お金が無ければ生きていけないので、辛くても、苦しくてもなかなか辞める踏ん切りがつきませんよね。
ですが、1000万円あれば、最悪仕事を自己都合で退職してもかなり長い間生きていくことができます。
月の生活費が10万円なら年間120万円。
その場合、1000万円÷120万円≒8.3年は無収入で生きることができます。失業保険をもらいつつ投資も続けていればもう少し延長もできるでしょう。
このようないつでも仕事から逃げられるという心のゆとりが生まれたので、ちょっとしたことでイライラしたりせず心穏やかに仕事ができるようになりました。
また、金の切れ目が縁の切れ目とも言いますが、夫婦仲についてもお金の心配がなくなることでいい状態を保てている節もあると思います。
心の平穏はさまざまな部分でメリットがありますので、金銭的な不安から解放されるという点では資産1000万円超えには大いに意味があると思います。
③時間の重要性に気が付いた
よくある節約のトンチ話で、20円安いタマゴを買いに車で10分遠くのスーパーに行くなんてのがあるのをご存じでしょうか?
これは、安いものを買うという目的にこだわりすぎて、それに掛かるコスト(ガソリン代、時間、車への負荷)を無視して、結果的に20円以上のマイナスが出ているという話です。
この話ではすでにガソリン代だけでもマイナスが出ていそうですが、ここで注目したいのが時間です。
皆さんは【10分】という言葉を聞いてどのように思いますか?
- ちょっと昼寝できるな~
- ちょっとスマホゲームできるな~
- ちょっと調べ物できるな~
- ダラダラできるな~
人によって10分でやること、できることというのは異なると思います。
私が読んだ本の中で「私たちの人生は馬鹿みたいに短い」という強烈な台詞があります。
私たちの人生は80歳まで生きるとしてたったの4000週間しかありません。
時間にすると1週間=24時間×7=168時間 168時間×4000週間=672000時間です。
あまり実感が湧きませんかね?
分換算で40320000分です。このうちの10分というのは・・・0.000025%です。
もっとわかりにくいか・・・
要するに馬鹿みたいに短い人生の中で、最も大切なのは時間であると気づいたのです。
たかが10分、されど10分。10分でできることって意外と多いです。
皆さんは自分の時給を計算したことはありますか?
一般的なフルタイム労働者であれば通勤時間など諸々考慮すると1日に10時間くらい仕事のために使っていますよね?
労働している時間だけで時給をはじき出すのが一般的ですが、私は拘束時間で算出すべきだと考えています。
拘束時間で計算すると、月収25万円の人であれば、1日10時間×22日(出勤日)=220時間
25万円÷220時間=1136円(時給)です。東京のアルバイトであればもっともらえている人もいそうですよね?(ここからいろいろ引かれて実際の手取り時給は・・・)
時給1136円の10分給は1136円÷6=189円
月収25万円の人の10分は189円相当であると考えられます。
皆さんも自分の10分にいくらの金銭的価値があるのかを考えてみてください。
このように考えると、生涯で稼ぐことができる金額も限界があるということに気づきます。
月収が上がれば上がるほど10分の金銭的価値もさらに増していきます。が、それと同時に余命は減っていきますので、残された時間も少なくなっていきます。
自分の人生の時間をどう使おうが個人の自由ではありますが、私は人生の目的として生きているうちに世界中の様々な美食に触れ、美しい地を巡りたいという大きな目標がありますので、10分を無駄にするわけにはいかないのです。
時間はみな平等に与えられているなんて言われますがこれは間違いです。
お金があればある程度時間は買えます。
私たちは時間を会社に売ることでお金を得ているのです。お金があれば会社に時間を売らなくていいですよね?
また、新幹線、飛行機、タクシーなどの移動手段も時間を買う行為に他なりません。
お金がないから電車・バスを乗り継いで遠回りして40分かかる目的地でも、タクシーでショートカットして10分で到達することができるケースもあるでしょう。(これは実際に京都で私が体験した話です)
時短家電も時間を買うことができます。時短家電三種の神器である「ドラム式洗濯乾燥機」、「ロボット掃除機」、「食洗器」が代表的です。
家事代行サービス(CaSyなど)も時間を買えます。自分が働いている間に家事をしてもらい、きれいになった状態の家に帰宅する。自分の時給が家事代行に払うお金よりも高ければ家事代行を利用した方が自分が家事をするよりも得です。
お金がある→時間を買う→生まれた時間でさらにお金を稼ぐ→以下ループ
これが金持ちスパイラルだと考えます。
生み出した時間の使い道は自由ですので、さらにお金を稼ぐもよし、のんびりするのもよし、趣味に勤しむのもよしと時間は非常に汎用性が高いです。
これほどまでに汎用性の高い時間という貴重な資源もお金を持ってれば増やすことができるのです。
時間=お金 Time is money
この事実に気づいたのが資産1000万円を超えてからでした。
資産運用でも1000万円を年利4%で運用すれば年間40万円もらえますから、普通に月収を超えるような額を1000万円が1年かけて稼いでくれます。これも時間のすごさを物語っています。
私の人生の目標を達成するにはお金も時間もかなり必要です。普通に生きていてはこれを達成することはできません。であれば、普通から脱し、異常に生きるほかありません。
ストイックに時間を大切にし、すき間時間で何ができるのかを常に考えるようになりました。
④お金を使うことの重要性に気が付いた
私は資産1000万円に到達するまでは本当に愚直に節約に取り組んできました。
私は酒、たばこ、ギャンブルには全く興味がないので、月の生活費というのはそこまで高くはなかったのですが、それでも数少ない趣味であるキャンプや釣り、家庭用ゲームなどにもなるべくお金を掛けずに細々と生活していました。
自分の好きなものにくらい自由にお金を使えばいいのにと今では思いますが、当時は1000万円に到達するための最短ルートはとにかく節約することでしたので、もはやそれが趣味になっていました。
これまでの私は、少しお金を使うことにも「高いな~」とか「これ無駄じゃないかな~」とかいちいち悩んだり、ストレスを感じていました。
とにかくお金が掛かることを嫌っていたので、お金を使うこと自体が大きなストレスになっていたのです。
ですが、資産1000万円を超えてから、「お金は使って初めて価値が生まれる」という真実に気づきました。
私が普段からお世話になっている動画、「両学長のリベラルアーツ大学」でもお馴染みの「使う力」ですね。
いくら頑張ってお金を増やしても、それを上手く使うことが出来なければ幸せにはなれないどころか不幸になるという話です。
1000万円を超えてからタガが外れて散財して資産を溶かしたとかいろんな情報を目にしていたので、とにかく生活水準を上げないように心がけていましたが、私の場合は以下のようなお金の使い方の変化がありました。
- ・誰かへのプレゼントなどを渡す際にお金を気にしなくなった
- ・時間を買うことにお金を使うようになった
- ・物欲が少ない自分が欲しいと思ったものはなるべく買うようにした
- ・妻と一緒にハーゲンダッツを食べる頻度を増やした
今では本当に器の小さい人間だなと思いますが、当時は誰かへのプレゼント代ですら高かったらちょっと嫌だなとか思っていました。
ですが、誰かに喜んでもらえるようなお金の使い方って本当に素晴らしいということに気づき、この考えは改められました。自分のために使うよりも誰かに喜んでもらった方がなんか気分がいいんですよね。(なんかの本にも書いてあったような気がしますが)
時間を買うことへの投資も増えました。我が家にはドラム式洗濯機があるのですが、乾燥の電気代を気にして使用頻度を減らしていましたが、今は気にせず使用しています。自分たちが仕事に行っている間に乾燥までやってくれるのですから、それに掛かる電気代なんて安いものです。選択を干すのにも時間が掛かりますので。
妻はハーゲンダッツが大好きなのですが、以前の私は高いと思っていたのであまり食べませんでした。ですが、大喜びしている妻と一緒にハーゲンダッツを食べることにとても幸せを感じるようになりました。
たまに200~300円のアイスを買うだけでこれほど幸福度が上がるとは思っておらず、月に1~2回の楽しみとしてハーゲンダッツを買うようにしました。
⑤勝利への道筋が見えてきた
上述しましたが、仮に資産1000万円を年利4%で運用すれば年間40万円の不労所得が得られます。
これまた仮にですが、1000万円を年利4%で30年運用した場合は3313万円になります。
現在30歳ですので、今から一切資金を追加しなかったとしても60歳時点で3000万円オーバーの資産がある状態になります。
つまり、これから稼ぐお金を使い切るような生活をしても老後は安泰だということです。
これだけでも心のゆとりが生まれますよね。
老後の不安が無くなったのであれば、あとは今を全力で生きるのみです。
家族の生活費、贅沢費を稼ぐことにフルコミットすることで今やるべきことが見えてきます。
今はとにかく体を大切にし、家庭を大切にしつつも適度に稼ぎ、ほどほどの生活を心がけていくこと。やるべきことが明確になることで生きやすくなりますね。
私の最終的な目標達成には生活費プラマイゼロでは厳しいですが、妻の協力を得ながら少しずつさらなる蓄財をし、自由に生きる道へ向かっていこうと考えています。
まとめ
今回は私のリアルな体験談をベースに、資産1000万円を超えて起こった心境の変化について解説しました。
私も1000万円超える直前と超えた直後には様々な動画や記事で1000万円超えの人の情報を検索していましたが、実際に経験することでそこまで大それたことではないということに気づき、むしろ資産形成のスタートラインに立ったような気がします。
資産1000万円は一つの通過点です。
まずは短期目標として設定し、そこに向かって頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。