早いもので今年も12月です。12月と言えばボーナスですよね?期待通りだった人、微妙だった人、ゼロだった人、そもそも働いてない人など事情は様々かと思います。今回はそんなボーナスの使い道について考えていこうと思います。私の経験を交えて解説していきますのでよかったらぜひご覧ください。
目次
そもそもボーナスってなんぞや
定期給の労働者に対し定期給とは別に支払われる給料のこと。ボーナス(bonus)やお給金とも呼ばれる特別配当・報奨金の類である。
日本と諸外国で性質が異なり、もともと欧米企業に設けられているボーナスは、会社の業績や個人の成果に応じて払うものであり、成績の良い人には還元することで他社からの引き抜き防止の役割と、基本給を抑えることで能力が無い労働者への過払いを防ぐ役割も持つ。
年功序列が特徴の日本型雇用において、ボーナスは個人の成績で大きな差はなく、年次でほぼ一律に支給されるため事実上は生活基本給の一部という性質を帯びている。
日本の労働組合は定期ボーナスを「本来の賃金と毎月の支払い額の差額をまとめて受けとるもの」と見なしているため一時金と呼ぶ。(Wikipediaより引用)
Wikipediaから丸パクリしましたが、重要だと思うところは太字にしてみました。
言葉の定義としてはなんとなくイメージは付くと思いますが、その性質や本質、企業側としての捉え方などは我々労働者からしたらイメージが付きづらいかと思います。
要は、本来成績優秀(利益・売り上げを出す)人には追加で還元するけど、成績不振者や無能への給与支払いは削減するよという仕組みです。
これにより競争原理が働いてみんなが頑張ることでより業績が上がったり、新たなイノベーションが生まれたりするわけですね。
ただしこれは欧米式のボーナスの話であり、日本式ではその目的は異なります。
日本式ボーナスの本質は社員の基本給を合法的に下げ、まとめて支払うことで、月々の人件費の削減をし、さらに都合が悪ければ業績の悪化とか言ってまとめて支払う分を減らすことが目的です。
要は本来毎月払うべきものを先送りにし、あまつさえ払わないということが可能になるというわけです。
毎月の給料を徴収してまとめて渡しているだけなのに社員はボーナスだ~イェ~イと勝手に舞い上がってくれますので社畜の育成にも効果的です。
このように、本来ボーナスは毎月支払われる月給が減らされているだけなので、追加で貰えるものではなく、元々貰うはずだったお金というわけです。
ここを理解しておかないと、ボーナスを理由に浪費が加速してしまいます。
自分の収入は年収ベースで考えるべきであり、ボーナスありきのローン返済(ボーナス払い)などは本来よろしくありません。(だって減らされる可能性もあるし)
また、世間的にも、ボーナス支給時期に合わせてセールを打ち出してきますので、まんまと踊らされて散財してしまうという大きすぎる釣り針もあります。
まとまった大金、様々なセールと誘惑が多い時期ですが、しっかりとガードを固めて大切なお金を守りましょう。
日本のボーナス支給額について
令和4年厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査」より
去年のデータなので、まだ新型コロナウイルスパンデミックの影響を多少受けている可能性はありますが、平均年収から考えると概ね妥当な数字のような気がします。
みんなのボーナスの使い道について
情報元:消費者庁「[参考・6月(確報)]ゴールデンウィークの過ごし方及びボーナスの使途予定に関する意識調査結果 令和元年7月18日
令和元年の調査ですが、結果は調査する年毎に大きく変わるということはないと思います。
この結果の面白いところはどの年代も1位が貯蓄である点です。
載せていませんが、50代、60代の1位も貯蓄でした。
20代ー40代は収入が少なかったり、教育などで支出が増えたりするので、普段の月収では貯蓄がしづらく、ボーナスに頼るのはわかりますが、子育てを終え、老後に向かっている50代、60代も貯蓄が1位と考えると、どの年代でも、将来に向けてお金の不安があり、資金の確保という行動を優先しているのでしょうか。
また、特に決めていないというのが上位にあるのも興味深いです。
ただし、特に決めていないということは突発的に購買欲求が湧いてきた時に散財してしまうリスクがあります。この点には注意ですね
30代、40代はローンの返済に充てている世帯が多いのも納得ですね。
ただし、住宅ローンは利率が低いので、資産運用をしていれば繰り上げて返済するメリットはありません。(別記事で載せようと思います)
それが分かっている人はボーナス払いをしないので、この結果だけ見ても投資している人が少ないことがうかがい知れますね。
ボーナスで散財する罠
ボーナスの使い道1位が貯蓄というなんとも厳しい現実を目の当たりにしましたが、私が思うに、ボーナスをもらった直後の大型出費ではなく、細々とした地味な出費が実は罠なんじゃないかと考えています。
例えば、価格の高い大きな買い物は理性で回避できたとしても、よくある「自分へのご褒美」という甘すぎる動機づけで細々としたものを買ってしまうことはあると思います。
私とて例外ではありません。
普段は我慢しているスーパーの半額スイーツをボーナスが出たからといって値引きもされていないのに購入してしまったりです。
その時限りであれば1回数百円の支出ですが、それが何度も続いてしまうことで「10万円のあれを我慢したんだしこれくらいはいいよね?」とあれもこれもと地味に支出を繰り返してしまいます。
こういった細々とした支出が続くと、財布の紐が緩み、ある時に結局一時は我慢できていたものまで購入してしまう危険性があります。
もう一度言いますが、ボーナスは特別手当ではありません
本来月収で貰うべきお金をまとめて渡されているだけです
であるならば、ボーナスが入ったから○○を買おうという思考自体がナンセンスです。
本当に欲しいものならば、ボーナスが入ろうが入らまいが買えばいいじゃないですか。
ボーナスを言い訳に余計な出費をするのはただ物欲を満たしたいだけの愚行でしかありません。
ボーナスが入った時に物欲を満たしたい時はどうすれば?
ここまで偉そうなことをボロクソ言ってきましたが、私もボーナスが入った時は皆さん同様うれしいですし舞い上がります。
ただし、ここで浪費をしているようでは節約ガチ勢の名が廃ります。
次項に記載していますが、私がボーナス支給を理由に高い買い物をしたのは数えるほどです。
それ以外は、投資を始めるまでは基本全額貯金し、投資を始めてからは湧き出てしまった物欲を満たすために投資信託をスポット購入して心を落ち着かせていました。
ここでお伝えしたいのはずばり、ボーナスで何かを買いたい衝動に駆られたら、普段購入している投資信託を追加で数万円分購入することです。
つまり投資をしろということです笑
投資信託というのは100円から購入することができ、ネット証券であれば簡単に購入することができます。
この方法のメリットは、将来的に価値が上がる可能性が高い商品を購入しているので、見かけ上資産が減っていないにもかかわらず、購入することで購買欲を満たすことができる点です。
ここで、ブランドバッグや電化製品、ガジェット類などに浪費してしまうと、支払った対価として残るのは見飽きたバッグやがらくたと化した電化製品ですが、投資信託であれば数年後にむしろ買った時よりも高くなっている可能性が極めて高いです。
この方法を実践すると、無駄な買い物を減らすことができるだけでなく、コツコツと資産を積み上げることできるので、ぜひ実践してみてください!
私のボーナスの使い道(過去のものからこれからのものまで)
私は現在社会人7年目であり、1年目の夏は寸志でしたが、それ以降はおかげさまで毎年度夏冬のボーナスを頂いております。
ただし、上述したように、ボーナスとは本来の給料を月々支払わずにまとめて渡しているだけなので、特別な手当だと思うことはできず、そのほとんどが貯蓄に回っていました。
私がボーナスで買った大きな買い物は以下の4つです
①Surface PRO6(ブラック)
こちらはMicrosoftから発売されているノートPCです。
2019年の夏のボーナスが6月に支給され、浮かれていた私は大学時代から使用していたノートPC(VAIO)の動きが亀くらい遅くなったことを思い出し、そろそろ新しいPC欲しいな~と思い、当時最新モデルだったこちらを購入しました。
価格は当時最新モデルだったので、別売りキーボード込みで13万円程度でした。
本体はタブレットとなっており、キーボード兼カバーをベット購入するとノートPCとして使用できるものであり、当時は目新しくかつこのかっこいいフォルムに憧れて明らかにオーバースペックなPROを購入しました。
いやらしいことに、このブラックといういかしたカラーはPROしか取り扱いがなく、ネットサーフィンと動画視聴、officeソフト使用くらいしかしない自分には過ぎた代物でした。
現在では仕事や趣味、ブログ作成に使用できているので買って後悔していませんし、動きもずっとサクサクで快適なのでとても気に入っています。
今はsurface PRO9まで進化しているようで、現在6は中古しか出回っていないようです。
PCのスペックは人それぞれなので、最新=自分に適しているわけではないことを認識し、型落ちでも自分に合ったスペックのPCを選ぶことで余計なお金を払わなくて済みます。
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②ドラム式洗濯乾燥機(シャープ ES-S7F ホワイト)
洗濯機 洗濯7.0kg 乾燥3.5kg ドラム式洗濯乾燥機 右開き SHARP シャープ クリスタルホワイト ES-S7H-WR 設置費込 ヒーター乾燥 プラズマクラスター 除菌 消臭 メーカー保証対応 初期不良対応 メーカー様お取引あり 価格:122,896円~(税込、送料別) (2023/12/11時点) 楽天で購入 |
これは2021年の夏のボーナスで購入したものです。
当時、設置費用、不要洗濯機回収費用を含めて、楽天ポイント還元分を考慮すると13万円程度でした。
入職と同時に一人暮らしを始めた私は、常日頃から「どうして洗濯ものを干さなければならないのか。俺は洗濯を干すために生まれてきたのか?」と洗濯をするたびに自問自答を繰り返しておりました。
社会人1年目は新生活の初期費用を極力抑えるためにタテ型の安い洗濯機を購入して使用していました。
社会人2年目の冬、職場の近くのマンションに引っ越したところ、日当たりがとても悪く洗濯物が乾きにくい事象が発生しました。
幸い浴室乾燥機がついていたため、乾きにくいものは浴室で乾かしていましたが、想像以上に電気代がかさみ悩んでおりました。
そんな時に出会ったのがドラム式洗濯乾燥機でした。
洗濯物を干さなくていいというとてつもない働きをしてくれるドラム式洗濯乾燥機に憧れましたが3つ問題が生じました。
- ①今使っている洗濯機がきれいでまだ全然使えるしどうしよう・・・
- ②ドラム式洗濯乾燥機は洗濯機置き場が広くないと置けない(1人暮らし間取りだと置けない場合が多い・・・
- ③ドラム式洗濯乾燥機の購入費用が高い・・・
特に①でかなり悩みました。
貧乏性な自分はまだ使えるものを捨てて新しいものを買うという行為に罪悪感があり、なんだか悪いことをしている気分に苛まれました。
ですが、ドラム式洗濯乾燥機が自分にもたらす益をなんどもシミュレーションし、洗濯機置き場の測量から置けるモデルのドラム式を必死に探しました。
そうして出会ったのがこの洗濯機でした。
一人暮らしの住まいにも置けるモデルとして発売されているドラム式洗濯乾燥機の中では最も小柄なモデルであり、今まで設置スペースの問題で購入を断念していた層が導入できるよう工夫された商品だと思います。
正直ドラム式洗濯乾燥機については1記事書きたいほど思い入れが強いのですが、セールス感が強くなってしまうかもしれないので止めておきます。
ドラム式洗濯乾燥機を買ってよかったポイント
- ①靴下やタオル、ハンカチなど細々した衣類を干さなくてよくなった
- ②タオルがふわふわで感動した
- ③電気代は想像以上に大したことなかった
上述しましたが私は洗濯自体は好きなのですが、とにかく干すのが嫌いでした。
洗濯バサミがたくさんついた器具に靴下やタオルを吊るすのがとてつもなく面倒で、乾いた後にそれを回収するのも大嫌いでした。
加えて洗濯物をたたむのも嫌いなので、洗い終わった後の工程がとにかく嫌でした。
外に干してて雨に降られた日には、どこにもぶつけることができない怒りが込み上げてきたのを今でも鮮明に覚えています。
羽虫が大量に付着して気持ち悪かったり、干しすぎてからからに干からびたりとにかくストレスが多すぎました。
それをほぼすべて解決してくれたのは私にとって大金を払う価値のある買い物でした。
また、使った人にしかわからないのですが、ドラム式洗濯乾燥機でタオルを乾かすと新品と見紛うほどふわふわの手触りに仕上がります。
柔軟剤を入れなくてもふわふわになるので、柔軟剤も買わなくなりました。
さらに、購入する時に危惧していた電気代の負担が本当に気にならないレベルだったことが以外にも驚いたメリットです。
ドラム式洗濯乾燥機にはヒートポンプ式とヒーター式という2種類があり、一般的に前者の方が電気代が安いとされています。
私が購入したモデルはヒーター式でしたので、電気代が高くなったらどうしようという不安がありました。
ヒートポンプ式は電気代が安いのが特徴ですが、洗濯機本体が高額であり、またその構造上本体のサイズが大きくなるため、小型モデルには搭載されていないのがネックでした。
ですが、2-3日に1回の頻度で使用していた私の月々の電気代はほとんど上がっておらず、何でもっと早く買わなかったのかとひどく後悔するレベルでした。
(電気代は月毎に集計しているので、導入前と後は正確に比較しました。)
ドラム式洗濯乾燥機を買って感じたデメリット
- ①小型モデルだと乾燥容量が少ないため、多くの洗濯物は乾かせない
- ②意外と乾燥にかけられない衣類が多い
- ③靴下がしわしわになる(場合がある)
あえてデメリットと書きましたが、はっきり言ってほとんど気になっていません。
①については1人暮らしで毎日または2日に1回程度の洗濯であれば全く問題ないと思います。(現在妻と二人で使用していますが2日に1回で事足りています)
②については洗濯物のタグを確認してみると、意外と乾燥機NGマークが書いてある衣類が多いという気づきがあったなと思います。
まあ明らかなおしゃれ着(セーター)などは脱水が終わったら取り出せばいいので、洗濯から乾燥までワンボタンで済ませたい場合はおしゃれ着と普通の洗濯物を分けて洗うことをおすすめします。
寝る前に予約しておいて、朝ふわふわに乾いた洗濯物を取り出せるのは感動ものですよ?
③は靴下の素材にもよると思いますので、すべてしわしわになるわけではありません。
私はユニクロのハイソックス、スニーカーソックスを愛用しているのですが、ハイソックスは乾燥にかけてもしわなく手触りも問題ないですが、スニーカーソックスの方は縮んで足首のところが締まって履きづらくなりました。(生地の問題か?)
1回乾燥にかけてみてダメそうなら次回以降は自分で干せば問題ないのでこちらも大きなデメリットではありませんでした。
総じてドラム式洗濯乾燥機は本当に買ってよかったと心から思っています。
今使っているものが壊れたら次回も必ずドラム式にすると心に決めています。
もし購入を迷っている人がいたら全力でおすすめします。
とにかく早く導入した方が人生において圧倒的に得です。
ボーナスを有効活用しようと思っているのなら、ドラム式洗濯乾燥機への投資はリターンがとんでもなく大きいと思います。
③ひげ脱毛
これは買い物ではありませんが、ボーナスを使ってそこそこの金額を支払ったのでこの流れで載せておきます。
2021年の冬なので社会人5年目です。
そこそこ貯金も貯まってきていたこともあり、久しぶりにボーナスを使いたいな~と考えてた時に見つけた有意義なボーナスの使い道でした。
詳しくは以下の記事で熱く語っていますので、ぜひそちらを見ていただけると嬉しいです。
こちらも多くの男性にお勧めできるものです。
14万円程度掛かりましたがそれに見合ったリターンはあると思います。
④ヨーロッパ周遊
こちらも買い物ではなく経験(体験)になりますが、私の人生にとってかけがえのない思い出です。
詳しくは下記の記事で大ボリュームで解説していますのでよかったらぜひご覧ください。
旅費としてトータル30万円くらいは掛かったか思います。(パスポート取得代とかも入れたらもっとか)
2019年の9月なので、夏のボーナスをもらってから少し間は空きますが、実は6月くらいには旅行の準備を進めていました。
初めての海外旅行だったので、大きめのスーツケースやバックパックを購入したり、「地球の歩き方」を購入して読み込んだりとそこそこしっかり前準備からお金をかけて備えていました。
この旅行はケチらないと決めていたので、現地では食べたいものを好きなだけ食べたり、移動費なども気にせず散財しました。
それでも全く悔いはないですし、満足度は私の人生の中でも1.2を争うほどの貴重な経験ができました。
これからのボーナスの使い道
上述した使い道は主に金額が大きいものであり、かつ私の満足度が非常に高いものをピックアップしました。
細かいもので言えば、ずっと欲しかった水筒を買ったり、親と旅行に行ったりとちょこちょこお金を使っていますが、額としてはそこまで高額ではありません。
正直言うと今まで私のボーナスの大半は貯金に回っていました。
意図的に貯金していたというよりは、使う用がなかったので勝手に貯まったという表現が正しいです。
私自身、常日頃から物欲を抑えるトレーニングを積んでいますので、ボーナスが入った程度では微動だにしません。
せいぜい、スーパーでちょっといいお刺身(カンパチとか)を買っちゃおっかな~とかその程度です。(それでも半額じゃないと買わないですが)
子供が生まれ、これからより支出も増えてきますので、何よりも資産形成に力を入れる必要が出てきました。
そのため、今まで銀行で眠っていたお金たちをたたき起こし、新NISAの養分に加えるとともに、これから頂いたボーナスも追肥のごとく新NISA口座を肥えさせるために使わせていただきます
正直そこまで欲しいものもないので、本当に欲しいものが思い浮かぶまでは思考停止で投資資金にまわそうと考えています。
私の投資手法や考え方などは別記事で書いていますのでよかったらそちらもご覧ください
まとめ
いかがだったでしょうか
ボーナスのあり方について改めて考えていただくきっかけになれれば幸いです
この記事で伝えたかったのは、お金を使うことが悪なのではなく、ボーナスを理由に使うのが悪だということです
欲しいものがあれば、しっかりと吟味したうえで、必要と判断したのならその時に購入してください
普段からしっかりと貯蓄していればその時に我慢することなくお金を使うことができるでしょう
これからも節約貯金、投資を共に頑張っていきましょう!